橋下徹氏、台湾有事巡る高市首相の答弁に私見「戦略性がなかったことが問題」「無責任な一議員の時には強気発言はいくらでもできるが…」

via 橋下徹氏公式Xより引用
弁護士で元大阪府知事の橋下徹氏が27日、自身のX(旧Twitter)を更新し、高市早苗首相の台湾有事をめぐる答弁について、私見をつづった。

橋下氏は、高市早苗首相の“台湾有事”をめぐる国会答弁について、「突き詰めて考えれば存立危機事態概念に当たり得るのは当然」と前置きしたうえで、「問題は総理がそれを発言した時に、中国の反発が生じるのは必死で、それに対してどのような効果を狙ってどのようなカードを切る戦略があったのか。発言の効果とデメリットの比較はどうなのか。日本にはそのような意図と力があるのか。ここを検討した上での発言なら問題ないが、そこまでの戦略性がなかったことが問題」と指摘。

続けて、「国会議員の中には多いが、一議員の時に、『総理になっても中国や韓国の声など無視して靖国参拝すればいい!』と言い張る思考と同じ。無責任な一議員の時には強気発言はいくらでもできるが、総理になればできないことが山ぼとある。一議員の時にもそこを認識できる国会議員が増えてもらわないと国民の利益を害することになる」とつづった。

一方で、自身の過去についても振り返り、「僕も政治家になる前の無責任なコメンテーター時代は、中国韓国の声など聞かずに靖国参拝すべき!と息巻いて拍手喝采を受けることに酔っていた」と告白。「しかし、政治家になり現実の政治を目の当たりにしながら勉強を重ね、そして安倍さんと議論して『総理になったら参拝できないね』という結論になったときに、『総理は靖国に参拝できない』という確信に変わった」と明かした。

そのうえで橋下氏は、「ただ僕は『総理は靖国に参拝すべき』『天皇陛下の御親拝が日本という国家に必要』が持論なので、ではどうやったら参拝できるのかを考えて、政治的分祠という結論に至っている」とし、自身の立場を改めて説明した。

橋下氏はさらに、「政治家を辞めてまたコメンテーターに戻り、高市さんとの議論の機会には何度も『総理になったら参拝できないですよ』と問題提起したけど、高市さんは参拝するの一点張りだった」と明かし、「親しかった安倍さんと議論しなかったのかなー」と疑問を呈した。