丸亀製麺、店長の年収を最大2000万円に引き上げへ 従業員の子どもの飲食代無償化も

讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」などを運営する株式会社トリドールホールディングス(以下、トリドールHD)は17日、独自の経営改革として「心的資本経営」を始動し、その一環として丸亀製麺の店長の年収を成果に応じて最大2000万円とする新制度を導入すると発表した。

また、従業員の家族も対象とした「家族食堂制度」も新たに導入される。トリドールグループの店舗で働く従業員の15歳以下の子どもは、所属ブランドの全国の店舗で無料で食事ができる。子育て支援や家庭の理解促進につなげる狙いがあり、まずは丸亀製麺など5ブランドで12月から開始する。

さらに、国内初となる音声対話型AIを活用した独自指標「ハピネススコア」も導入。従業員の心の満足度を数値化し、顧客の「感動スコア」との相関分析を進めている。初期分析では、従業員の幸福度が高い店舗ほど顧客の感動も高まり、業績にも好影響がある傾向が確認されているという。

トリドールHDの粟田貴也社長は「省人化が進む時代だからこそ、『人の力』が唯一無二の感動を生む源泉だと信じています。『心的資本経営』を通じて、従業員の幸福とお客様の感動が循環する仕組みを育み、これからも『食の感動で、この星を満たせ。』という私たちの使命を追求していきます」とコメントを発表している。