King & Princeの髙橋海人が、アーティスト名義「KAITO」でソロ音楽活動をスタートさせた。10月5日に配信を開始した1[^undefined].デジタルシングル『swim?』のMVは翌日再生回数200万超えを記録。その快調な船出の一方で、SNSでは思わぬ“#KAITO論争”も勃発した。長年ボカロ界で愛されてきた「KAITO」と同名だったためだ。しかし騒動の結末は、多くの人が予想したものとは違っていた。
「KAITO」としてソロを始動した髙橋海人
髙橋海人はKing & Princeのメンバーとして知られるチャーミングな人気アイドル。
テレビ番組などでは、柔らかな笑顔と穏やかな語り口から、「天然」「ぽやぽやしている」といったイメージを持たれることも多い。しかしその一方で、幼少期からダンスに打ち込み、キッズダンサーとして活躍していた実力者でもある。
近年はドラマ「だが、情熱はある」、映画「君の顔では泣けない」など、俳優としても高い評価を受けており、さらにKing & Princeの活動では楽曲制作にも深く関わるなど、表現者としての才能を発揮してきた。
今回のソロプロジェクトでは、本名の「海人」をそのままローマ字表記した「KAITO」名義を使用。ファンの間では、キッズダンサー時代からこの名前を使っていたこともよく知られている。
新曲『swim?』も本人のクリエイティブ力が色濃く反映された作品として話題となっている。
テレビ番組などでは、柔らかな笑顔と穏やかな語り口から、「天然」「ぽやぽやしている」といったイメージを持たれることも多い。しかしその一方で、幼少期からダンスに打ち込み、キッズダンサーとして活躍していた実力者でもある。
近年はドラマ「だが、情熱はある」、映画「君の顔では泣けない」など、俳優としても高い評価を受けており、さらにKing & Princeの活動では楽曲制作にも深く関わるなど、表現者としての才能を発揮してきた。
今回のソロプロジェクトでは、本名の「海人」をそのままローマ字表記した「KAITO」名義を使用。ファンの間では、キッズダンサー時代からこの名前を使っていたこともよく知られている。
新曲『swim?』も本人のクリエイティブ力が色濃く反映された作品として話題となっている。
ボカロ界のレジェンド「KAITO」
一方、ボカロファンにとって「KAITO」は別の意味を持つ。
KAITOは2006年2月17日に発売された、日本語対応の男性歌唱VOCALOIDだ。発売当初から大ヒットというタイプではなかったが、クリエイターたちの楽曲を通じて支持を広げ、20周年を迎えた今も根強い人気を保っている。
初音ミクをはじめとする後続キャラクターたちの先輩的な存在として親しまれ、ファンからは「KAITO兄さん」と呼ばれることも多い。『カンタレラ』『千年の独奏歌』『上弦の月』などの名曲でも知られ、二次創作文化の中でも長く愛されてきた、ボーカロイド界を代表する存在の一人だ。
そのため、「#KAITO」というハッシュタグには長い歴史と思い入れが積み重ねられてきた。
KAITOは2006年2月17日に発売された、日本語対応の男性歌唱VOCALOIDだ。発売当初から大ヒットというタイプではなかったが、クリエイターたちの楽曲を通じて支持を広げ、20周年を迎えた今も根強い人気を保っている。
初音ミクをはじめとする後続キャラクターたちの先輩的な存在として親しまれ、ファンからは「KAITO兄さん」と呼ばれることも多い。『カンタレラ』『千年の独奏歌』『上弦の月』などの名曲でも知られ、二次創作文化の中でも長く愛されてきた、ボーカロイド界を代表する存在の一人だ。
そのため、「#KAITO」というハッシュタグには長い歴史と思い入れが積み重ねられてきた。
ハッシュタグを巡って起きた議論
今回、髙橋海人のソロプロジェクトが公式に「#KAITO」を使ったことで、Xでは両者の投稿が同じタイムライン上に混在する状態となった。
ボカロファンの中には、「20年積み上げてきた歴史が埋もれてしまう」「タグを分けてほしい」といった声を上げる人も現れた。
一方で、「KAITOはもともと一般的な男性の名前でもある」「髙橋海人本人は昔からKAITO名義を使っている」「ボカロKAITOへのリスペクトも示している」といった意見もあり、コミュニティ内でも見方は分かれた。
議論が過熱する中、髙橋自身もインスタライブでこの話題に触れたと言われている。だが、その姿勢は対立をあおるものではなく、非常に穏やかなものだった。
デビューにあたり「自分の名前を背負いたかった」「海外の人にも聴いてもらえる機会があったら」といった理由も述べていたが、ボカロ界のKAITOに対して「世界的に有名なレジェンド」といったリスペクトもしっかり伝えていた。それは、普段から周囲への感謝や愛情を口にすることの多い髙橋海人らしい対応でもあった。
ボカロファンの中には、「20年積み上げてきた歴史が埋もれてしまう」「タグを分けてほしい」といった声を上げる人も現れた。
一方で、「KAITOはもともと一般的な男性の名前でもある」「髙橋海人本人は昔からKAITO名義を使っている」「ボカロKAITOへのリスペクトも示している」といった意見もあり、コミュニティ内でも見方は分かれた。
議論が過熱する中、髙橋自身もインスタライブでこの話題に触れたと言われている。だが、その姿勢は対立をあおるものではなく、非常に穏やかなものだった。
デビューにあたり「自分の名前を背負いたかった」「海外の人にも聴いてもらえる機会があったら」といった理由も述べていたが、ボカロ界のKAITOに対して「世界的に有名なレジェンド」といったリスペクトもしっかり伝えていた。それは、普段から周囲への感謝や愛情を口にすることの多い髙橋海人らしい対応でもあった。
クリプトン公式も「互いを尊重する」姿勢を表明
議論が続く中、VOCALOID「KAITO」を展開するクリプトン・フューチャー・メディアも公式SNSを通じてコメントを発表した。
同社は、同じ名称が使用されることによるハッシュタグの重複を完全に防ぐことは難しいと説明。その上で、「それぞれの『KAITO』を応援する皆さまがお互いの存在や活動を尊重しながら、気持ちよくコンテンツを楽しんでいただけることを願っております」と呼びかけた。
また、「皆さまとともに歩んできた『KAITO』の文化を大切にしながら、互いを認め合える、優しいコミュニティであり続けられるよう見守っていただけますと幸いです」とも発信している。
同社は、同じ名称が使用されることによるハッシュタグの重複を完全に防ぐことは難しいと説明。その上で、「それぞれの『KAITO』を応援する皆さまがお互いの存在や活動を尊重しながら、気持ちよくコンテンツを楽しんでいただけることを願っております」と呼びかけた。
また、「皆さまとともに歩んできた『KAITO』の文化を大切にしながら、互いを認め合える、優しいコミュニティであり続けられるよう見守っていただけますと幸いです」とも発信している。
「どっちのKAITOも応援したい」の声に拍手
さらに、多くの人の心を動かしたのが、VOCALOIDのKAITOで楽曲を制作している投稿者「kijima / mako(@rider_caster)」の言葉だった。
「普段VOCALOIDのKAITOで楽曲を作らせていただいている身として、少しだけ。(中略)。お恥ずかしながら今回をきっかけに髙橋海人さん知りまして、『swim?』拝聴したのですがめちゃいい曲でした! 歌もさることながら映像もコミカル&陽気でいい! ゲーミングカニ好き」。
さらに、「というわけでどちらの #KAITO も微力ながら応援させていただければな~と思います!」と続けた。
相手の作品に実際に触れたうえで感想を伝え、「どちらの#KAITOも応援したい」と発信したことに、多くの共感が集まった。
SNSではこの投稿に対し、「心が広すぎる」「理想的な着地」「これこそリスペクト」といった称賛の声が相次いだ。
今回の「#KAITO」騒動は、名前そのものを巡る問題というよりも、長い歴史を持つコミュニティ同士が、突然交差したことで生まれた出来事だったと言えるかもしれない。
しかし印象的だったのは、最も注目を集めた当事者たちが、互いを敵視するどころか尊重し合っていたことだ。
国民的アイドルグループKing & Princeの髙橋海人と、20年近い歴史を持つボカロ界のレジェンド・KAITO。
活躍するフィールドも歩んできた道も異なる。それでも今回、多くの人の心に残ったのは争いではなくリスペクトだった。SNSでは対立の声ばかりが注目されがちだが、互いの存在を認め合おうとする人々の言葉もまた、多くの共感を集めていた。
「どちらの#KAITOも応援したい」。
VOCALOID・KAITOのファンやクリエイターから生まれたそんな声は、ふたつの"KAITO"をつなぐ象徴的なメッセージとして、多くの人の記憶に残りそうだ。
〈ライター/佐藤ジェニー〉
「普段VOCALOIDのKAITOで楽曲を作らせていただいている身として、少しだけ。(中略)。お恥ずかしながら今回をきっかけに髙橋海人さん知りまして、『swim?』拝聴したのですがめちゃいい曲でした! 歌もさることながら映像もコミカル&陽気でいい! ゲーミングカニ好き」。
さらに、「というわけでどちらの #KAITO も微力ながら応援させていただければな~と思います!」と続けた。
相手の作品に実際に触れたうえで感想を伝え、「どちらの#KAITOも応援したい」と発信したことに、多くの共感が集まった。
SNSではこの投稿に対し、「心が広すぎる」「理想的な着地」「これこそリスペクト」といった称賛の声が相次いだ。
今回の「#KAITO」騒動は、名前そのものを巡る問題というよりも、長い歴史を持つコミュニティ同士が、突然交差したことで生まれた出来事だったと言えるかもしれない。
しかし印象的だったのは、最も注目を集めた当事者たちが、互いを敵視するどころか尊重し合っていたことだ。
国民的アイドルグループKing & Princeの髙橋海人と、20年近い歴史を持つボカロ界のレジェンド・KAITO。
活躍するフィールドも歩んできた道も異なる。それでも今回、多くの人の心に残ったのは争いではなくリスペクトだった。SNSでは対立の声ばかりが注目されがちだが、互いの存在を認め合おうとする人々の言葉もまた、多くの共感を集めていた。
「どちらの#KAITOも応援したい」。
VOCALOID・KAITOのファンやクリエイターから生まれたそんな声は、ふたつの"KAITO"をつなぐ象徴的なメッセージとして、多くの人の記憶に残りそうだ。
〈ライター/佐藤ジェニー〉
YouTube『KAITO「swim?」Music Video』
https://youtu.be/hML9ZiIRuuQ
https://youtu.be/hML9ZiIRuuQ