乙武洋匡氏、「国際非暴力デー」に思いつづる「『乙武でもグーで殴るレベル』などと言うと…」

via 乙武洋匡氏公式Xより引用
作家の乙武洋匡氏が10月2日、自身のX(旧Twitter)を更新し、同日の「国際非暴力デー」にちなみ、暴力に対する自身の強い思いをつづった。

乙武氏は「『ガンジーでも助走つけて殴るレベル』というミームが誕生するほど“非暴力の象徴”として知られるガンジー。10月2日はガンジーの誕生日ということもあり、『国際非暴力デー』とされているのだそうです」と切り出した。

そのうえで「『乙武でもグーで殴るレベル』などと言うと、いつものジョークだと思われそうですが、私自身、決して暴力を振るうことのできない身体だからこそ『非暴力』に関しては並々ならぬ思いがあります」と告白。

続けて、「暴力による解決を是とすれば、私はすべての人に対して屈服せざるを得ず、またそんな社会では女性や子どもも著しく不利な立場に追いやられてしまう」と持論を展開した。

安倍元首相が凶弾に倒れた際の自身の行動にも触れ、「暴力を許さない」「暴力には決して屈しない」との強い思いを込めて「#乙武大行進」として炎天下を12時間歩き続けたのも、「そんな想いからです」と明かした。

さらに、昨今の社会情勢について「昨今は政治への関心への高まりとともに、政治家に対するデマや誹謗中傷なども目に余るレベルとなってきている印象を受けます」と懸念を示し、「それでも、そうした想いや意見の衝突が、最終的に暴力へとつながっていくことのない社会であるよう切に願っています」とつづった。

最後に、「『話し合いで何とかなると思っているなんてお花畑』ネット上ではしばしばそのような言葉も見かけますし、確かに対話による解決にも限界があることは認めざるを得ませんが、それでも暴力を肯定することは絶対にできません」と強調。「国際非暴力デー。今日は少しでもそんなことに思いを巡らせる時間を過ごしていただければ幸いです」と締めくくった。