外国人客のマナーに悩む対馬の神社、氏子・崇敬者以外の立ち入りを禁止に「極めて重大かつ許されない不敬行為が行われた」

via 和多都美神社公式HPより引用
長崎県・対馬市にある和多都美神社(わたづみじんじゃ)が3月23日、公式Instagramを更新し、氏子・崇敬者以外の境内立ち入りを禁止すると発表した。併せて、神社建築物や海中鳥居などのすべての写真・動画撮影、ライブ配信等の禁止も発表した。

「極めて重大かつ許されない不敬行為」が発生

投稿によれば、3月22日(土)16時頃、外国人によって「極めて重大かつ許されない不敬行為」が行われたという。神社はこれまでにも「幾度となく市役所、観光物産協会、長崎県警察には相談してまいりましたが、解決には至らず」としており、境内で繰り返される外国人観光客のマナー違反や問題行為に対して長期間対応を試みていたことがうかがえる。

また、「職員一同、神域を荒らされるというたえがたい精神的苦痛に加え、職員への度重なる暴言、暴力には、神社運営の危機を感じざるを得ません」と記しており、精神的負担や安全面への深刻な影響も明かされた。

さらに、「インバウンドが日本人が大切にしてきた場所とモノと人を壊して行く様は、日本文化の崩壊にほかなりません」と強く訴えた上で、「遺憾の意をここに表明し、神社と人の心を守るために行動させていただきます」と締めくくっている。

一部誤解に対し、神社側が訂正投稿

神社の発表を受け、ネット上では「本日3月23日から一般人の立入禁止、撮影禁止になりました」といった内容の口コミが出回った。

これに対して和多都美神社はfacebookやInstagramに「一般人立ち入り禁止にはしていません。『崇敬者』とは参拝者に同義です」「崇敬者とは、神様に対する尊崇、崇敬の念をもってきちんとお参りしてくれる人のことです。そういう心をもった方々はどうぞご自由にご参拝ください」などと投稿。一般人立入禁止との情報を明確に否定した。

韓国人観光客の一部による迷惑行為

同神社では、韓国人観光客の一部による、たばこを吸ったり、大声でわめいたり、立ち入り禁止場所に立ち入るなどの迷惑行為が多発。こうした状況を受けて、同神社は2024年6月、韓国人観光客の境内出入りを禁止する方針を打ち出し、日韓のネット上で大きな議論を呼んでいた。