古市憲寿氏、選択的夫婦別姓・同性婚・ライドシェア反対意見に疑問「不利益を被る人ほとんどいない」

via 古市憲寿氏公式Xより引用
社会学者の古市憲寿氏が12日、自身のX(旧Twitter)を更新し、選択的夫婦別姓や同性婚、ライドシェアといった政策に対する一部の反対意見に対して疑問を投げかけた。

古市氏はまず、「『選択的夫婦別姓に反対』『同性婚に反対』『ライドシェア反対』とか、一部の人の思想や利権を守るための政治って何なのかなと思う」と問題提起。続けて、「社会保障とか、年金とか、『誰かを守ると誰かが損をする』ような社会改革が論争になるのは仕方ない。古今東西、資源分配ってのは揉めるものだから」と、資源配分が絡む問題との違いを指摘した。

その上で、「だけど選択的夫婦別姓とか同性婚とか、ライドシェアとかは、それが解禁されたことで、不利益をこうむるひとはほとんどいないよね。そんなイッシューに関して、長々と議論する意味が本当にわからない」と疑問を呈した。

さらに、「日本で選択的夫婦別姓や同性婚ができるようになったとして、幸福度があがるひとはたくさんいるだろう。少なくとも何十万人、何百万人単位でいる。だけど、それによって耐え難い苦痛を感じるひとはどれだけいるのか。自分の人生に全く関係ないひとの選択肢が増えることで、不幸になるって、どんだけ性格が悪いんだって思うよね笑」と、持論を展開した。

「日本の伝統が崩れる」といった反対意見に対しては、「勝手に自分の信じる伝統にのっとった生活でもしていればいい(いつの時代に戻りたいか知らないが、そしたら苗字も持てなくなりそう)。逆に僕も、そういうひとの生活を止めようなんて思わない」とし、「生き方はみんな自由。誰かの自由に干渉できるのは、自衛のためだけ。近代の自由な社会の大原則」と指摘した。

ライドシェアについても、「既存のタクシー会社にはダメージだろうが、圧倒的に多くのひとは交通手段の選択肢が増えて便利になる。優秀な運転手さんにとってはもっと稼ぐ手段ができる」と、全体としての利益が大きいとの見方を示した。

最後に古市氏は、「この国に、他人の自由を喜ぶひとが増えて欲しいなあと思う」と結んだ。

この投稿に対し、ネット上では「選択肢が増えるのは良いと思う」「そもそも選択的夫婦別姓・同性婚・ライドシェア問題を同列に扱うのはどうか」「大きな制度の変更について慎重を求めることの何が悪いのか」「最後は有権者である国民に選ばれた政治家が決めること」など、様々な声が寄せられている。