「まるで映画のワンシーン」家族のため大地震で崩れ行く52階渡り廊下を跳んだ男性に称賛の声相次ぐ

3月28日に発生したミャンマーのマグニチュード7.7の強震は、隣国タイの首都バンコクにも大きな影響を与えた。その中で、多くの人々の心を打ったのは、ある韓国人男性の“決死の行動”だった。

現地メディアの報道によれば、タイ・バンコクのラグジュアリーコンドミニアム「パークオリジントンロー（Park Origin thonglor）」において、建物間をつなぐスカイブリッジ（空中通路）が地震により崩壊寸前に。その場にいた韓国人男性クォン・ヨンジュンさんは、別棟にいた妻のバオ・ユリさんと娘の安否を確かめるため、寸断されかけた52階の渡り廊下を迷わずジャンプして駆け抜けた。

地震発生当時、彼はC棟52階のジムで運動中だったが、すぐさま家族の元へ向かうことを決意。橋は既にひび割れ、今にも崩れそうな状態だったが、「とにかく娘のことが心配で、妻子の無事を確認したくて急いで戻ろうとした」と、タイメディアのインタビューで語っている。

「まるで映画のワンシーン」
この出来事がSNSに投稿されるや否や、動画は瞬く間に拡散。コメント欄にはタイのネットユーザーから「泣けた。本物のヒーロー」「まるで映画のワンシーン」「“ミッション・インポッシブル”を超えた」「彼の行動には心からの拍手を送りたい」「これは愛の奇跡だ」など、驚きと称賛の声が殺到している。

妻のバオ・ユリさんも自身のSNSで、「オッパ（夫）は何をするにも、いつも家族のことを一番に考えてくれる。あの時、もう一つの建物に飛び移るのがどれだけ危険だったかなんて、忘れてしまうほどに…。私は本当に、間違っていない人を選んだわ」と感謝の言葉を綴った。