新年度を迎えたばかりの4月、退職代行サービスへの“新卒社員”からの依頼が急増している。背景には「入社前に聞いていた話と全く違った」と語る若者たちの“理想と現実のギャップ”があるようだ。
4月6日に放送された『ABEMA的ニュースショー』では、退職代行サービス「モームリ」を運営する谷本慎二代表がスタジオ出演。4月3日に20件、4日にも13件と、わずか2日で30件以上の新卒社員から退職代行の依頼があったことを明かした。
4月6日に放送された『ABEMA的ニュースショー』では、退職代行サービス「モームリ」を運営する谷本慎二代表がスタジオ出演。4月3日に20件、4日にも13件と、わずか2日で30件以上の新卒社員から退職代行の依頼があったことを明かした。
via (C)AbemaTV,Inc.
「入社前と全然違う」新卒たちのリアルな声
谷本氏によれば、依頼の理由として最も多いのが「入社前と後で実態や契約内容が違った」という“乖離”によるもの。たとえば──
・入社後に休日出勤の必要があると言われたが、入社前にはそのような説明を一切受けていなかった
・求人票と給与が異なり、実際の基本給は最低賃金を下回っていた
・仕事が分からず聞こうとしたら『自分で考えろ』と言われ、今度は自分なりに考えていたら『分からないなら聞け』と言われた
・社長が入社式の最中に新卒社員と揉めて、みんなの前で怒鳴ったことに加え、廊下に出して「なめてんのか」と説教した
といった声が寄せられているという。
・入社後に休日出勤の必要があると言われたが、入社前にはそのような説明を一切受けていなかった
・求人票と給与が異なり、実際の基本給は最低賃金を下回っていた
・仕事が分からず聞こうとしたら『自分で考えろ』と言われ、今度は自分なりに考えていたら『分からないなら聞け』と言われた
・社長が入社式の最中に新卒社員と揉めて、みんなの前で怒鳴ったことに加え、廊下に出して「なめてんのか」と説教した
といった声が寄せられているという。
退職代行は「逃げ」なのか?千原ジュニアの見解
退職代行サービスの利用や入社直後の退職について、番組が街の新入社員に話を聞くと、「4日で辞めるのはもったいない」「あまりにも言われていた内容が違ったり、上司がものすごく怖かったりすると、退職代行を使っちゃうパターンもあるのかも」と様々な意見が。
via (C)AbemaTV,Inc.
スタジオでは、お笑い芸人・千原ジュニアが「飛ぼうと思ったら飛べるのに、お金を払って退職代行サービスを利用し、辞める意思を伝えるというのは、ある意味『ちゃんとしてはるな』と思った」とコメント。
また、「新卒カードをすぐに手放すのはもったいない」「退職代行を使われた会社側も何かサインとして受け止めるべき」など、他の出演者からも賛否を交えた声が飛び交った。
また、「新卒カードをすぐに手放すのはもったいない」「退職代行を使われた会社側も何かサインとして受け止めるべき」など、他の出演者からも賛否を交えた声が飛び交った。