乙武洋匡氏、広陵高問題に持論「ただ叩くだけではSNSのコンテンツとして消費されるだけ」

via 乙武洋匡氏公式Xより引用
作家の乙武洋匡氏が12日、自身のX(旧Twitter)を更新し、高校野球の強豪校・広陵高校で起きた部内暴行事案について、持論を展開した。

乙武氏は、「『カップ麺を食べるのはNG』で、『暴行するのはOK』なんておかしいですよね?ーーという、ごくごく当たり前の感覚が、寮生活で一般社会と隔絶された生活を送っているとわからなくなってしまうのかな」と疑問を呈した。

続けて、「そもそも学校や寮生活におけるルールを、子どもたち自身が決められない、関与できないのはおかしいと思うんです」と問題提起をし、「学校も部活動も、軍隊ではありません。いま揺れに揺れている民主主義をより豊かで力強いものにしていくためにも、『上から言われたことを守る』ことより、『自分たちで決めたルールを自分たちで守る』教育へと転換していくことのほうが重要だと思うんですよね」とつづった。

乙武氏は最後に「ただ広陵高校や高野連を叩くだけでは、それこそ今回の事件がSNSのコンテンツとして消費されるだけ。今回の問題の根幹がどこにあり、何を変えていくべきかの議論をしっかり行っていくことが大切なのだと思います」と締めくくった。

この乙武氏の投稿に対し、ネットユーザーからは「ほんとうにこれ」「今回のこの問題についていろいろ読んだ中で、一番しっくり来ました」「スピード違反したからと言って、警察で暴行されるなんて有り得ないのと一緒」といった共感の声が寄せられている。

一方で、「いや、広陵高校と高野連が悪いだろ。乙武さんは何が言いたいの?」といった批判的な意見も。乙武氏はこれに反応し、「もしかして、この文章を読んで、『広陵高校と高野連は悪くない』と読み取ったのですか? 日常生活、きっとご不便ですよね」と返信している。