トランプ氏、「バイデン氏は処刑され現在はクローン」とする陰謀論を拡散…波紋広がる

アメリカのドナルド・トランプ大統領が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」で、ジョー・バイデン前大統領をめぐる陰謀論を拡散したことが波紋を呼んでいる。

トランプ氏は別のユーザーの過激な投稿を再投稿。その投稿には、「ジョー・バイデンは存在しない。2020年に処刑されたのだ。あなた方が見ているのは、バイデンのクローンによる替え玉で、ロボット工学によって作られた魂のない無感情な存在なのだ。民主党員は違いが分からない」といった趣旨の文章が書かれていた。

トランプ氏はこの投稿に自身のコメントを添えておらず、単にリンクを共有した形だが、複数の海外メディアやコメンテーターは陰謀論の拡散が民主主義に及ぼす影響について警鐘を鳴らしている。深夜番組の司会者ジミー・キンメル氏は自身の番組でこの話題を取り上げ、「もし自分の父親がこんなことを言い始めたら、すぐに介護施設を探す」と皮肉った。

トランプ氏の投稿に対し、ネットユーザーからは「なぜトランプによってこんな誤情報が広められているんだ?」「我々のホワイトハウスには完全に錯乱した狂人がいる」「トランプの行為は左派を狂わせている」「ちょっと危険じゃないか?これを文字通りに受け止めている人がいるんだぞ」などといった声が寄せられている。