厚生労働省が公開した若年層向け年金Q&Aにおける回答が、ネット上で批判の的となっている。
問題視されているのは、厚労省のホームページ内に開設された特設ページ「いっしょに検証!公的年金」の20代向けQ&Aコーナーだ。特設ページは、年金制度の仕組みや、将来の給付水準を見通す「財政検証」などを、若い世代にも理解しやすいようにイラストや漫画を交えて解説する趣旨で開設された。
その中の「若い人って公的年金で損するって聞いたけど、本当?」という問いに対する厚労省の“公式回答”が、多くの若者の怒りを買っている。
問題視されているのは、厚労省のホームページ内に開設された特設ページ「いっしょに検証!公的年金」の20代向けQ&Aコーナーだ。特設ページは、年金制度の仕組みや、将来の給付水準を見通す「財政検証」などを、若い世代にも理解しやすいようにイラストや漫画を交えて解説する趣旨で開設された。
その中の「若い人って公的年金で損するって聞いたけど、本当?」という問いに対する厚労省の“公式回答”が、多くの若者の怒りを買っている。
「損かどうか」の質問に理念で回答
厚労省はこの問いに対し、まず「若い世代は、納める保険料より将来受け取れる年金の方が少ないから、払うだけ損だという意見が聞かれます」と指摘。
その上で、「公的年金制度は社会保障の一種で、高齢・障害・死亡など誰にでも起こり得るリスクに社会全体で備え、皆さんに安心を提供するもの」とし、「経済的な損得という視点で見ることは、本来適切ではありません」と損得という観点で語るべきではないとの立場を示した。
さらに、世代間格差についても触れ、「今の受給者が若いころと現在では高齢者を養うための環境などが大きく違う」として、「同じ条件で語るのは難しい」と述べている。
その上で、「公的年金制度は社会保障の一種で、高齢・障害・死亡など誰にでも起こり得るリスクに社会全体で備え、皆さんに安心を提供するもの」とし、「経済的な損得という視点で見ることは、本来適切ではありません」と損得という観点で語るべきではないとの立場を示した。
さらに、世代間格差についても触れ、「今の受給者が若いころと現在では高齢者を養うための環境などが大きく違う」として、「同じ条件で語るのは難しい」と述べている。
via 厚労省HPより引用
ネットでは「論点ずらし」と批判噴出
この回答に対し、ネット上では「論点をずらしている」「質問に答えていない」「遠回しに“損する”って言ってるだけ」といった厳しい声が相次いでいる。
「それだったらそんな制度辞めて自分で貯蓄させて」
「詭弁とはまさにこれのこと」
「詐欺師のような説明で悲しくなる」
「お金払う以上は損得で考えるのが当然では」
「何の説明にもなっていない」
「それだったらそんな制度辞めて自分で貯蓄させて」
「詭弁とはまさにこれのこと」
「詐欺師のような説明で悲しくなる」
「お金払う以上は損得で考えるのが当然では」
「何の説明にもなっていない」
一方で、「醜いけど非難できるのは代案のある人だけ」「税金だと思ってもう諦めよう」「これを受け入れている国民の責任では」「社会保障とはそういうものだから仕方ない」といった声もあるが、全体的には「納得できない」という反応が圧倒的だ。
今回の騒動を受け、厚労省には若い世代の率直な疑問に、より丁寧に向き合う姿勢が求められそうだ。
今回の騒動を受け、厚労省には若い世代の率直な疑問に、より丁寧に向き合う姿勢が求められそうだ。