佐々木朗希が抱える「インピンジメント症候群」とは?杉谷拳士&齋藤隆が解説、山本由伸の投球術にも注目

スポーツ番組『ABEMAスポーツタイム』(5月18日放送回)で、ドジャース・佐々木朗希投手の負傷や、同球団の山本由伸投手の投球術について熱い解説が繰り広げられた。

■佐々木朗希が公表した「インピンジメント症候群」とは?

5月14日に負傷者リスト(IL)入りした佐々木朗希投手が公表したのは「インピンジメント症候群」。肩の関節内で筋肉や腱が骨と擦れて痛みや違和感を生じさせ、投球に支障をきたす症状だという。

スタジオに出演した元MLB選手・齋藤隆氏は「投手にはよくあること。ここって部位じゃないけど、投げるタイミングで“ギュン”と鋭い痛みが出る」と説明。さらに「痛みによって球速が落ちたり、コントロールがバラけたりするから、もしかしたら佐々木投手も前々から痛みがあったのかもしれない。彼があんなにコントロールを乱したり、スピードが落ちたりする姿をあまり見たことがなかったので…」と推測した。

また、元プロ野球選手・杉谷拳士氏は「野手もインピンジメント症候群になるんです。僕も経験したことがあって、送球時にグワッって痛みがあった。なんとか堪えて頑張りました。投手と違ってずっと投げているわけじゃないから、野手は我慢して試合に出続けられちゃう」と体験談を語った。

■ドジャースOB・齋藤隆、山本由伸の投球術を絶賛

番組ではさらに、5月15日のアスレチックス戦で6回3失点・6奪三振を記録し、チームトップの5勝目を挙げた山本由伸投手の投球に注目。

齋藤氏は、同試合で強打者ソーダーストロムから三振を奪った一連の投球に注目。1球目はストライクの軌道から外に逃した152キロのストレート、2球目は1球目の対角線に鋭い落差のカーブ、3球目は1球目と同じ軌道から落とすスプリットを投じた。

齋藤氏は「まさに先発投手の理想形!」と大絶賛した上で、「1球目があるから他の球種が活きてくるし、2球目は長い時間かけてストライクゾーンを通るカーブで打者は振ってしまう、3球目もほぼボール球なので、どれを振られてもバットに当てられてもヒットになることはないでしょう。完璧な三振!」と評価した。

現役時代に山本投手と対戦経験のある杉谷氏も「山本投手のカーブは加速して曲がってくる。打てると思って振っちゃうけど、ギュルルンと曲がってくるので、振った後に『絶対ボールじゃん…』と気づく。スプリットを投げられたら諦めた方がいい。途中まで150キロの真っすぐなのに、急にストンと落ちて『なんだよ…』って思う」と振り返った。