平日の昼食は「ワンコイン以下」が常識に 一人飯と時短ニーズが加速

マイボイスコム株式会社が実施したインターネット調査(回答者数:8,991名)で、平日の昼食にかける予算は500円未満が主流であることが判明した。手軽さを求めて一人で昼食をとる人も増加しており、現代のランチ事情が大きく変化している。

平日の昼食の予算

平日に昼食を食べる人の予算は、平均「100円以上~300円未満」「300円以上~500円未満」がボリュームゾーンとなった。特に「自宅で作った弁当」や「自宅で、自分や家族が作ったもの」を食べる人では、「100円~300円未満」の低予算層が顕著である。

一方、コンビニの利用者は「500円以上~700円未満」、外食をする層は「700円以上~1000円未満」の比率が高く、食事スタイルごとの予算差がはっきりと現れている。
また、「一人で昼食をとる」と回答した人は60.7%に達し、コロナ禍をきっかけにテレワークが拡大したことや職場環境の変化が影響していると考えられる。一方、「家族や同僚と食べる」割合は減少傾向であり、個人で手軽に済ませるスタイルが定着している。

さらに、昼食にかける時間は「10分~30分未満」が主流であり、社員食堂や宅配利用者では特に短時間で食べ終える人が多い傾向にある。外食やテイクアウト利用者は比較的時間をかけており、昼食を息抜きの時間として捉えているようだ。

このような状況から、消費者は昼食に「早く食べられる」「安く済ませる」ことを求めており、自宅調理派は手軽さを、購入派は栄養バランスや満足感を重視している。今後、食品業界や飲食業界においては、こうしたニーズに応えられる短時間で満足感の高い商品やサービスの開発が鍵となりそうだ。

昼食スタイル