マクドナルドのドナルドが“誘拐”される…警察がSNSで情報提供呼びかけ

via Nesquehoning Police Department Facebookより引用
アメリカ・ペンシルベニア州のネスクホニング警察署が7日、マクドナルドのキャラクター「ドナルド・マクドナルド」の等身大像が店舗から盗まれた事件について、ユーモアを交えたFacebook投稿を行い、話題となっている。

ネスクホニング警察署の7月7日の投稿には、容疑者とみられる数名がドナルド・マクドナルド像を運んでいる写真が添えられていた。警察は投稿で、「ロナルド・マクドナルドが行方不明です!」と報告。そして、「昨日、数名の身元不明の容疑者がマクドナルドに堂々と入り込み、ロナルド・マクドナルド本人を連れ去りました」と状況を説明した。

「道化るつもりはない。これは完全なる『マクナッピング』(マクドナルド誘拐)だ」と事件の深刻さをユニークに表現。さらに、「ロナルドは最後にいつものように微笑んでおり、裏切りには気づいていませんでした。目撃者によると、彼は抵抗すらしなかったそうです」と、ユーモラスに描写した。

容疑者へのメッセージとして、「わかるよ、世知辛い世の中だし、セラピーも高い。でも喜びの象徴を誘拐するなんて、それは“マック重罪”(McFelony)だ」と警告した。一方で市民には、「もしロナルドを町で見かけたら(庭に座っていたり、車の助手席にいたり、パーティーにいたりしたら)、ぜひ通報を」と呼びかけ、捜査協力も求めた。

この異例の投稿には、Facebookユーザーから数百件を超えるコメントが寄せられ、そのユニークさに絶賛の声が相次いだ。

「この投稿を書いた人は、今日のインターネットの勝者だ。ロナルドが無事に見つかって戻ってくることを願う」「サーカスのために別の道化師が必要だったんだろうね」「マクナッピングだって、笑える。死にそうだ」「誰かこの人たちとロナルドを見つけたら報奨金が出るべきだ」といった、投稿の面白さに便乗したコメントが多数見られた。

eBayに出品されたドナルドは「別物」

事件はその後も動きを見せ、ネスクホニング警察署は12日、新たな投稿で「ロナルド・マクドナルド最新情報」を公開。同署は、「行方不明のロナルドに酷似したロナルド・マクドナルド像が現在eBayに出品されているというメッセージや電話をいくつか受け取りました。皆さんの鋭い目と献身に感謝しますが、これは私たちが探している像ではないことを確認しています」と報告した。

警察は依然として情報提供を呼びかけている。