「なんでも鑑定団」に“超ド級のお宝”が登場!驚きの鑑定額にネット騒然 研究者も「大事件です」と驚愕

4月1日に放送されたテレビ東京『開運!なんでも鑑定団』に、中国・宋時代の版本とされる「韓昌黎集」9冊が登場。鑑定額3億円という高額評価を受け、ネット上でも大きな話題を呼んでいる。

この古書を持ち込んだのは、千葉県銚子市・圓福寺の第46代住職、平幡照正さん。平幡さんは2016年にも同番組に出演しており、祖父が遺した「嵯峨本の徒然草」が1500万円と鑑定されたことで注目を集めた人物である。

今回の「韓昌黎集」は、その後書庫を整理していた際に発見されたという。「韓昌黎集」とは、中国・唐代の思想家にして天才文学者、韓愈(かんゆ/768〜824)の詩文などを集めた書。印刷は約1000年前、中国宋時代とされる極めて古い版本であり、古書に詳しい知人から「1億円はするのでは」と言われたことから、本当の価値を確かめるために番組に再登場した。

書物は1000年前の印刷とは思えないほど文字が鮮明で保存状態も極めて良好。そのため、MCの福澤朗アナは「状態がちょっと良すぎるような気もします」首をかしげ、今田耕司も「これ1000年前?ニセモノだな!」などと冗談交じりに疑う場面もあった。

そんな中、鑑定を担当したのは古書店主で比較文化研究家の八木正自氏。評価額はなんと3億円で、番組6年ぶりとなる“億”の評価額にスタジオが騒然となった。

鑑定した八木氏は「1000年ほど前の宋の時代の宋版本に間違いありません。そんな古い本が戦乱や災害を逃れて、こんなに綺麗な状態で残ってることは奇跡といえます」と驚き、「超ド級のお宝ですので、これからも大事にして下さい」と語った。

研究者も「大事件」と驚愕

この鑑定結果には、研究者からも驚きの声が上がっている。国内の中唐文学の研究者らが参加する「中唐文学会」は、公式Xにて「はっきり申し上げまして大事件です」と強調。

続けて、韓愈について「中唐を代表する文人であり、詩文は一流の腕前であり、『唐宋八大家』の一人として知られます。さらに思想方面では『匹夫而為百世師』と称賛され、宋代儒学の先駆者となった大人物です」などとし、韓愈の功績を紹介した。

さらに同会は、今回の本の発見によって「今まで知られていなかった異なるテキストが見つかる可能性があります。韓愈の文学の研究者や、唐宋書誌学の研究者にとって大きな朗報です」と投稿し、研究者にとって貴重な手がかりとなる可能性を示唆した。

ネット上でも視聴者から「値段とかを超越したすごいもの出てきた」「偽物と思ってたら3億円でひっくり返った」「ガチでビビった。値段なんか付けられるものじゃない」など、驚きの声が多く上がっている。

鑑定額3億は番組歴代4位

なお、今回の鑑定額は、番組の鑑定額ランキングで歴代4位となった。歴代高額鑑定TOP5は以下の通りである。

■『開運!なんでも鑑定団』歴代高額鑑定トップ5(2025年4月1日時点)

1位:5億円/柿右衛門様式の壺(2005年9月27日放送)
2位:4億3000万円/絵画15点(2019年4月30日放送)
3位:3億5000万円/世界のポスター122点総額(2001年4月10日放送)
4位:3億円/韓昌黎集9冊(2025年4月1日放送)
5位:2億円/マリリン・モンロー「七年目の浮気」衣装(2004年4月6日放送)など

寺の書庫に眠っていた1000年前の貴重な版本が、番組を通じて注目を集めることとなった今回の鑑定。古書に秘められた価値や歴史の深さをあらためて感じさせる出来事となった。