“村上春樹が読めない人”に向けた入門書が異例のヒット!村上作品の愛読者からも好評

村上春樹文学の魅力と本質をゼロから丁寧に解説した書籍『読めない人のための村上春樹入門』(仁平千香子著/NHK出版)が、2025年3月10日の発売直後から大きな反響を呼び、早くも増刷が決定した。

世界的に評価の高い村上春樹作品だが、国内では「今さら読み始められない」「読んではみたが消化不良」「設定が非現実的で苦手」といった理由から敬遠されることもある。本書は、そうした読者に向けて、村上文学の魅力と本質をゼロから分かりやすく解説する入門書である。

内容は『ノルウェイの森』や『1Q84』といったベストセラー長編から、「ドライブ・マイ・カー」などの短編、エッセイ、インタビューまで幅広く扱い、村上作品がいかに現代人にとって価値のあるヒントを与えているかを示す。村上作品の愛読者からも、その新鮮な視点が好評を得ているという。

また、NHKEテレで4月7日より放送が始まった「100分de名著『ねじまき鳥クロニクル』」により、村上春樹の作品や関連書籍が改めて注目を集める中、本書もその流れの中で関心を集めている。番組では、指南役に文学研究者の沼野充義氏、ナビゲーターに伊集院光氏を迎え、村上作品に込められた普遍的メッセージをひもといている。

「村上春樹は気になるが、どこから手をつけていいかわからない」と感じていた読者にとって、本書はまさに入門にふさわしい一冊といえるだろう。

■商品情報

NHK出版新書740『読めない人のための村上春樹入門』
仁平千香子 著
2025年3月10日発売
ISBN:978-4-14-088740-0
定価1,023円(税込)新書判 256ページ

Amazon:https://amzn.to/42LSsYg
Kindle版:https://amzn.to/43ST5Ar
楽天ブックス:https://a.r10.to/hNB2AU

■『読めない人のための村上春樹入門』目次

・はじめに 苦しみ悩む人々に寄り添い、人生と向き合えるよう・背中を押す文学
・第一章 村上春樹の読まれ方――批評的読解と世界的共感
・第二章 村上春樹が考える「自由」とは何か――地下鉄サリン事件と「単純な物語」
・第三章 「橋を焼いた」作家――三つの習慣と「意識の整え方」
・第四章 『ノルウェイの森』と『1Q84』――ベストセラーの“謎”を解く
・第五章 諸刃の剣としての「想像力」――「かえるくん」・「ドライブ・マイ・カー」・『海辺のカフカ』
・第六章 資本主義社会をどう生きるか――「交換」から「象」へ
・おわりに 自ら作った壁に向き合う