日本相撲協会、チケット転売者を強制退会処分に　ネットで歓迎の声「他の競技でも見習うべき」「決まり手は締め出し」

日本相撲協会は、公式ファンクラブの会員による入場券の転売行為が発覚したとして、該当会員を強制退会処分にしたと発表した。

協会は「このような対応を行わなければならないことは大変残念」としつつ、「大相撲を応援していただけるファンの皆さまにチケットを購入していただけるよう、引き続き対策を講じてまいります」と転売行為の防止に強い姿勢を示した。

協会はこれまでも転売行為に関して注意喚起を行ってきたが、今回、複数の転売行為者が特定され、利用規約違反として強制退会処分に至ったと説明している。

ネットでは、今回の処分に対して多くの歓迎の声が寄せられた。「素晴らしい。他の競技でも見習うべき対応だ」「どんどんやってほしい」といった賛同の意見や、「決まり手は締め出し」といったユーモアを交えたコメントも目立った。さらに、「この処分で少しでもチケットが取りやすくなるならありがたい」といった期待の声も多い。

今回の処分に至った背景には、近年のチケット転売問題の深刻さがある。ファンクラブ会員でもチケットが取れない状況がある一方、転売サイトでは驚くほど高額な価格でチケットが取引されている現状がある。ネット上では、「ファンクラブ会員でもチケットが当たらないのに、転売サイトでは驚くほど高い価格で売られているのを見ると腹立たしい」「行く気がないなら最初から購入しないでほしい」といった怒りの声が相次いだ。

さらに、あるユーザーは「どういう方法でチケットを確保しているのか分からないが、同じ人が頻繁にテレビに映っている。公平性が失われているのではないか」と疑問を投げかけた。別のユーザーからは「協会関係者に頼んでチケットを手配してもらっている人もいるようだ。こういった裏の取り引きも見直してほしい」と、協会の内部にも厳しい視線が注がれている。

日本相撲協会は、今回の処分により転売対策の姿勢を示したが、今後も引き続き対策が求められる。ネット上では「今回の処分は素晴らしいが、もっと根本的な対策を講じないといたちごっこになりかねない」「チケットの公平な配布方法を確立すべきだ」といった意見が目立った。

大相撲の伝統と文化を守りつつ、より公正なチケット流通を実現できるか。日本相撲協会の今後の取り組みに注目が集まっている。