“6月男”大谷翔平にロバーツ監督が太鼓判「打率.330を狙える。ホームランは…」投手復帰への本音も赤裸々告白

via (C)AbemaTV,Inc.
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、6月2日にABEMAで配信された独占インタビュー番組『おはようロバーツ』に出演し、大谷翔平選手の6月の活躍について大胆な予想を語った。

近年、毎年6月に成績を上げることから“ミスター・ジューン”とも称される大谷選手は、今季もすでに両リーグ最速で20号本塁打に到達するなど、好調を維持。これを受け、ロバーツ監督は「彼はいま、本当にいい野球をしているからね」と絶賛。「彼の打率が上がり、長打やホームランが増えているのは、より良い球を選んで打っているから。投手が勝負を避けてストライクを投げてこない時に四球を選び、ストライクしか振らないように自制できれば、打率.330も狙える」と太鼓判を押した。

また、6月の本塁打数については「ホームランを左中間、右中間に打っている。どんな球でも対応できていて素晴らしい。おそらく…、6月は7から10本は打つだろうね」と予想した。

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さらに番組では、大谷選手の“投手”としての復帰時期についても踏み込んだ。ロバーツ監督は「試合形式の練習では、翔平なら『制球力が課題』と言ったかもしれません。ですが、私の目で見る限り制球力は良い。ただ、投球量を増やす必要がある」と述べ、「翔平はオールスターの後に投球するのは間違いない」と明言した。

もっとも、打撃面への影響には慎重な姿勢を崩さず、「翔平が『投げたい』と思って準備をしていることは分かっているよ。我々も投げて欲しい。そして、世界中のファンが翔平の投球を見たいというのも分かる。ただ、我々はとても慎重にならないといけません」と神妙な面持ちを見せたうえで、「チームの調子がとても良いので、翔平の打撃を危険に晒すことはできない」と断言。

「彼は“打者”としても、チームにとって貴重な存在で素晴らしい選手。彼の打撃がケガで損なわれるのであれば、チームにとっても大打撃。だから、全員が細心の注意を払い、時間をかけて完璧な復帰のタイミングを確かめている」と語った。

■カーショーが大絶賛する日本人投手とは?「『完璧』と何度も言ってくる」

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番組内では、ドジャースのレジェンド投手クレイトン・カーショーについての話題も登場。5月に戦列復帰を果たしたカーショーに対し、ロバーツ監督は「本当に興奮しました。復帰戦の結果についてはあまり気にしていなかった。とにかく彼が戻ってきただけで、本当に嬉しかったんだよ」と喜びを露わにした。

また、カーショーが“絶賛してやまない”日本人投手についても言及。「カーショーは由伸の投球を見るのをめちゃめちゃ楽しんでいる。私に何度も言ってくるんだ。『山本の投球メカニクスは完璧だ』って。本当に由伸を尊敬している」と、山本由伸への賛辞を明かした。

現在、山本は中5日のローテーションで登板しており、チームの柱として活躍中。「故障者のことを考えると、あまり選択肢がありません。彼はMLBの先発投手としてそれが当然だと理解しています。由伸は勝てるチャンスをくれますからね」と信頼を口にし、「今はリリーフ陣が疲れてしまっています。6月にかけて先発投手の投球回を伸ばして、リリーフ陣を温存しようと思う」と苦しい台所事情を吐露した。

一方、今季新加入したキム・ヘソンについては、「ドジャースは足の速いランナーがあまりいない。彼のような若い選手がチームにいるのはエキサイティング」と高評価。「彼を見ていると、自分が選手だった頃を思い出すんだ!とても似ていると思う」と笑顔を見せた。

■「私のミスです」名将が“失敗した采配”を悔やむ

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さらに、番組恒例のサイコロトークでは「失敗した話」に当たり、昨季の采配ミスを告白。「ホームで同点の試合なのに、9回にクローザーを使わずに別のリリーフを使ったんです。そのリリーフが1点を取られて、こちらは9回裏に点を取れず負けてしまいました。あの場面ではクローザーを使って、試合を延長に持ち込むべきだった。そのことはよく思い出す。私のミスです」と悔しさをにじませた。