気象庁、悪石島での震度5強地震を受け“7月5日大災害予言”に言及

気象庁は5日、鹿児島県十島村の悪石島で最大震度5強を観測した地震について会見を開き、国内外のSNSで拡散されている「7月5日に日本で大災害が起きる」という予言について言及をした。会見の模様は同庁のYouTubeチャンネルでもライブ配信された。

会見では、「国内外で広まってる予言の日がまさに今日なんですけれども、不安に思っている人もいるかと思うので、メッセージがありましたらお願いします」との質問がなされた。

この質問に対し、気象庁の担当者は「現在の科学的知見では、日時・場所・規模を特定した地震予知は困難」とした上で、「地震が偶然に発生したとしても、科学的根拠のあるものではありません」と明言した。

また、「日本はもういつでも地震が起きるという可能性がありますから、皆様方には日頃からの地震の備えをお願いをしたいと思います」と呼びかけた。

さらに、別の記者から「7月5日に大きめな地震は起きたけれども、偶然という認識で良いか」と問われると、担当者は「全くの偶然です」と明言。

続けて、「日本では震度1以上の地震は1年間で大体2000回以上発生します。多い時には例えば2016年ですけど6587回、震度1以上の地震が発生している。ということは多い時には1日10回以上、どこかで震度1以上の地震が日本で発生するということ」と説明し、「予言を言っていると、たまたま当たるときはあります。問題は因果関係があるかですけど因果関係はありません」と強調した。

最後に、「科学的根拠がない情報には、少なくとも今テレビをご覧になられている方には、そのような考えを持たずに科学的知見に基づいて判断してほしいですし、私たちは知っていることはお伝えをしていますし、分からないことは分からないと言いますので、ぜひ最新の情報に接するようにお願いしたい」と呼びかけた。