ロバーツ監督「まさか164キロが出せるとは」大谷翔平の今後の起用プランにも言及

ドジャースの大谷翔平が、MLB自己最速となる約164キロ(102マイル)をマークした登板について、監督のデーブ・ロバーツ氏が率直な驚きを語った。7月7日放送の「ABEMA」独占インタビュー企画『おはようロバーツ』にて明かしたもので、インタビューは本拠地・ドジャースタジアム内の監督室で行われた。

ロバーツ監督はこの日の登板を振り返り、「まさか102マイル(約164キロ)が出せるとは...」「翔平にとって特別な日でした」と述懐。「彼は負けず嫌いで1点も取られたくなかった。(得点圏の)2塁に走者がいてどんどん球速が上がった。それで102マイル(約164キロ)とは感心です」と大谷の気迫のこもったピッチングを絶賛した。

一方で、「打者や投球フォームについて彼とあまり話をしたくない」とも語り、「翔平は話すべき人たちがたくさんいる。代理人や医師・トレーニングスタッフ・投球コーチ・打撃コーチなど。さらに増やすつもりはない」と、関与の在り方にも言及。

「翔平は(佐々木)朗希や山本(由伸)とは違う。翔平はドジャースのスタッフに任せている」と語り、佐々木朗希選手や山本由伸選手が「(それぞれ)自分のスタッフが数人いて、ドジャースのスタッフと共に支えている」のに対し、「翔平はドジャースのスタッフだけ。ドジャースのスタッフやトレーナーのトーマス・アルバートが翔平をよく見ている」と、球団との強固な信頼関係を強調した。

さらに今後の起用については、「オールスターゲーム前に1回は登板すると思う」と明かした上で、「オールスターゲーム後に球数を増やしていく」「9月前に5イニングは投げない」と段階的な調整を進める考えを示した。

「まず彼は再び投げることに満足している。(球数を)ゆっくり増やすことも満足している」「しっかりした基礎が築けるよう、多くの時間をかけている」「翔平は我々のやり方を信じている。健康にプレーできるようにしないといけない」とも述べており、復帰後の慎重なプランが垣間見える。

番組ではそのほかにも、大谷の“38試合ぶり盗塁成功”にまつわる裏話、約1カ月ぶりの勝利をあげた山本選手の様子、佐々木朗希選手の復帰見通しなども明かされた。放送日は七夕だったことから、ロバーツ監督が妻との馴れ初めを語る場面もあった。

番組『おはようロバーツ』はABEMAにて無料配信中。