山尾志桜里氏、立憲・岡田氏に苦言「野党的甘えの構造は断ち切らないと」「野党であっても国会議員は権力者」

via 山尾志桜里氏公式Xより引用
元衆院議員の山尾志桜里氏が4日、自身のX(旧Twitter)を更新。高市首相の“存立危機事態”答弁に関する世論調査をめぐる岡田克也氏の発言に対し、私見を述べた。

山尾氏は、スポニチが報じた「立民・岡田克也氏『高市さんは間違ってないという人が5割いるのは』 世論調査に危機感『非常に気になる』」と題した記事を引用。

そのうえで、「岡田議員は『高市さんは間違っていないという人が5割いる』ことを嘆いていますが、『間違っているのは中国であると正しく理解している人が5割いる』ことは喜ばしく、もっといてほしいと思います」と指摘した。

続けて、「ネットの影響も指摘されていますが、今回はむしろ速やかにネットを通じて、『存立危機事態ってなんでしたっけ』という基本的な知識や分かりやすい解説を入手できたことが、各自自分の頭で判断するのに相当役立ったのでは。『中華思想を理解せよ』というような旧左翼的言論や中国からの認知戦に洗脳されていない結果としての5割ではないかと」と、世論調査を分析した。

また、山尾氏は、岡田氏がこの5割の世論を「存立危機事態を認定し自衛隊が戦うことを支持している」と評価し懸念を示した点について、「他国と比べて相当厳しい要件を課している日本の法制のもとで、自衛隊が戦う可能性すら否定したら、抑止が効かない上、国民を守れません。多くの国民は、この基本的な現実構造を理解した上で、冷静に高市発言を受け止めたのだと思います」とつづり、岡田氏の懸念に対して異なる見解を示した。

さらに、岡田氏が、高市首相への質問をめぐりメディアから批判があったこと自体を「言論の自由」の観点から問題視している点に対しても、「こういう野党的甘えの構造は断ち切らないと。野党であっても国会議員は権力者。質問の内容・意義・効果をメディアからあらゆる角度で検証されて当たり前。批判を吸収し、改善し、必要に応じて反論し、質問の腕を磨けばよいだけ」と苦言を呈した。