米ペンシルベニア州の町、モンゴメリー・タウンシップで今年の3月に導入された新たな交通対策が、ネット上で注目を集めている。
同町内の通り「グレイズ・レーン」に現れたのは、真っ直ぐではなく、蛇行するように波打つジグザグの車線。スピード違反の抑制を目的としているが、住民やインターネット上では戸惑いと皮肉の声が広がっている。
同町内の通り「グレイズ・レーン」に現れたのは、真っ直ぐではなく、蛇行するように波打つジグザグの車線。スピード違反の抑制を目的としているが、住民やインターネット上では戸惑いと皮肉の声が広がっている。
見た目はユニーク、目的は「スピード抑制」
現地報道によれば、この波状ラインは地域住民から「スピードウェイのようだ」との苦情が相次いだことを受けて導入された。これまでに減速帯や警察車両による監視なども検討されたが、地形や運用上の制約から恒常的な対策が難しかったため、視覚的に速度を抑えさせる方法としてこのデザインが選ばれたという。
地元のモンゴメリー・タウンシップ警察はFacebookで、「私たちのハイウェイ安全担当官および交通エンジニアが、地域住民の安全を確保するために最善の対応策であると判断した」と説明している。
地元のモンゴメリー・タウンシップ警察はFacebookで、「私たちのハイウェイ安全担当官および交通エンジニアが、地域住民の安全を確保するために最善の対応策であると判断した」と説明している。
ネット上では「エイプリルフール?」と皮肉の嵐
この波線の導入について、SNSでは疑問や嘲笑の声が噴出した。特に同警察のFacebook投稿には数百件を超えるコメントが寄せられ、多くがその効果に疑問をを示している。
「まっすぐ走るだけだよ。誰が蛇行するんだ?」
「この線を描くように言われた作業員の気持ちを想像してみて」
「こんな道路見かけたら『線描いたやつ失敗したな』と思って、真っすぐ突っ切る」
「スピードバンプでいいじゃん」
「今までこの町がやった中で一番バカげた案だと思う」
「エイプリルフールはまだ先のはずでは?」
「今までで一番馬鹿げたものを見た」
中には「マリオカートみたい」「線を引いた作業員が酔ってたとしか思えない」といったジョークや、「こんなものに税金を使うな」と批判的な意見もあり、ユニークな試みは思わぬ炎上状態となっている。
「まっすぐ走るだけだよ。誰が蛇行するんだ?」
「この線を描くように言われた作業員の気持ちを想像してみて」
「こんな道路見かけたら『線描いたやつ失敗したな』と思って、真っすぐ突っ切る」
「スピードバンプでいいじゃん」
「今までこの町がやった中で一番バカげた案だと思う」
「エイプリルフールはまだ先のはずでは?」
「今までで一番馬鹿げたものを見た」
中には「マリオカートみたい」「線を引いた作業員が酔ってたとしか思えない」といったジョークや、「こんなものに税金を使うな」と批判的な意見もあり、ユニークな試みは思わぬ炎上状態となっている。
実際の効果は?
この「ジグザグ車線」に実際どれほどの効果があったかについては、現時点での実証データは公開されていない。ただし、米国内の他地域で行われた類似の試みによると、一定のスピード抑制効果が報告されている。
例えば、バージニア州でジグザグの路面標示を導入した事例では、運転者の速度が下がり、ドライバーの注意を引く効果があったという。また、ミネソタ州での研究では、収束する路面模様により、車両の平均速度が5マイル毎時(約8km/h)の低下が見られたとされている。
もっとも、こうした研究成果はそれぞれ異なる道路環境や交通条件で得られたものであるため、グレイズ・レーンで同様の結果が得られるかどうかは、今後の経過を見守る必要がありそうだ。
例えば、バージニア州でジグザグの路面標示を導入した事例では、運転者の速度が下がり、ドライバーの注意を引く効果があったという。また、ミネソタ州での研究では、収束する路面模様により、車両の平均速度が5マイル毎時(約8km/h)の低下が見られたとされている。
もっとも、こうした研究成果はそれぞれ異なる道路環境や交通条件で得られたものであるため、グレイズ・レーンで同様の結果が得られるかどうかは、今後の経過を見守る必要がありそうだ。