野口健氏、冬季閉山中の富士山救助要請に苦言「無自覚登山者があまりに多い」「救助隊員は命懸け」

via 野口健氏公式Xより引用
登山家の野口健氏が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、冬季閉山中の富士山で相次ぐ救助要請を巡り、私見を述べた。

野口氏は、テレ朝NEWSが報じた「冬季閉山中の富士山で救助要請相次ぐ 中国のSNSには柵すり抜け立ち入る映像」と題した記事を引用。

そのうえで、「閉山=入山禁止ではない。県道は通行止めなので県道を歩けば処罰の対象になる。県道を歩いていた形跡があれば容赦なく諸罰すべき」と指摘した。

さらに野口氏は、冬山での救助の在り方についても踏み込み、「救助は有料化すべき。有料化すると『救助要請をためらう』との反対意見もあるが寧ろ『少しはためらってくれ』という状況。救助隊も命懸け」と強調。安易な救助要請が相次いでいる現状に強い危機感を示した。

続く投稿では、自身の山岳経験を踏まえた具体的なエピソードも紹介。「我々からしたら自力で下山できる状況であるにも関わらず安易に救助要請する人が多い。山岳会の時には仲間が遭難したらまずは仲間たちが捜索に入ったもの。また、私が学生の頃は地域にも寄りますが民間ヘリによる救助が多かった。100〜200万は軽く飛ぶと先輩方に言われたものです」と、学生時代を回顧。

当時は山岳保険への加入や登山計画書の作成、悪天候時のルート確認などを徹底して頭に叩き込んでいたとし、「その辺りを吹っ飛ばして登っている人の遭難にはどうしたものかと。同情の余地ありやなしや」と、無計画な登山への疑問を投げかけた。

最後に野口氏は、「いずれにせよ、無自覚登山者があまりに多い。気を引き締めてもらうためにも救助費用は有料化すべき」と改めて訴え、「何よりも救助隊員は命懸けで救助活動を行っているのだ」と強調。救助ヘリがレスキュー中に岩と接触し墜落した事例に触れ、「救助隊員が犠牲になっているのです。その事を忘れてはならない」と警鐘を鳴らした。