親子喧嘩でビルが倒壊!?秋田書店が“刃牙演出”で近隣に謝罪「ご迷惑をおかけしております」

人気漫画の「史上最強の親子喧嘩」が現実世界にも影響を及ぼした――そんなユニークな演出が、出版界の老舗・秋田書店によって実現された。

株式会社秋田書店は、老朽化した本社屋の建て替えに伴い、看板作品『刃牙』シリーズの世界観を体現した限定グラフィックを、旧社屋の工事現場(東京都千代田区)にて2025年3月24日より公開した。

グラフィックは、作中屈指の名場面である「史上最強の親子喧嘩」をテーマに構成。主人公・刃牙が、地上最強の男であり最強の父・範馬勇次郎に挑んだ戦い。その激突は「街が揺れるほどの衝撃」と称されるほど壮絶で、多くの読者に「最強vs最強の激闘」として記憶されている。その激闘の“余波”によって、秋田書店の本社ビルが倒壊した――という、ファンにはたまらないユーモアあふれる演出となっている。

この「地上最強の喧嘩」による“被害”を伝えるかたちで、刃牙本人による近隣住民への謝罪メッセージも併せて公開。現実の建物解体という出来事に、作品の世界観を巧みに融合させ、日常の一場面をエンターテインメントに昇華させる試みとなっている。

作者・板垣恵介氏「ほんの小競り合いだったのだろう……」

シリーズの原作者である板垣恵介氏も、「ビル1棟で済んだのは幸運というべきだ、ほんの小競り合いだったのだろう……」とコメント。現実世界に『刃牙』のスケール感が食い込んできたかのようなコメントが、さらに話題性を高めている。

また、秋田書店代表取締役社長・山口徳二氏も「この塀の向こうで範馬家の最強親子喧嘩が繰り広げられていたと想像してみてください」と語り、「殺風景な工事現場も少しは楽しめる場所になるのでは。しばしの間、ご迷惑をおかけいたしますがお許しください」とユーモラスなメッセージを寄せた。

新社屋は2027年9月竣工予定

秋田書店の旧本社屋は1973年竣工。50年以上にわたり数々の名作漫画を生み出してきた歴史ある建物である。2025年1月には本社を一時的に駒込へ移転し、旧社屋は順次解体。新社屋は2027年9月の完成を予定している。