ヴァンス米副大統領、トランプ氏の“教皇AI画像”を擁護「ジョークを言うのは構わないが…」

米国のドナルド・トランプ大統領が、自身をローマ教皇に見立てたAI生成画像を自身のSNSプラットフォーム「Truth Social」に投稿し、大きな物議を醸している。この投稿はホワイトハウスの公式Xでも共有され、特にフランシスコ教皇が亡くなって間もない時期ということもあり、様々な議論を呼んでいる。

この問題について、元米副大統領首席補佐官のビル・クリストル氏と、JD・ヴァンス米副大統領の間でX上で交わされたやり取りが、さらなる論争の火種となっている。

クリストル氏はカトリック信者であるヴァンス副大統領に対し、「聖父(ローマ教皇)に対する無礼や嘲笑を許容するのか?」と問いかけた。

これに対し、ヴァンス氏は「原則として、私は人々がジョークを言うのは構わないが、私の同胞を何千人も殺すような愚かな戦争を人々が始めるのは許せない」と反論した。この発言は、過去にイラク戦争を強く支持した新保守主義(ネオコン)派のクリストル氏を暗に批判したものとみられる。

このヴァンス副大統領の発言はネット上で瞬く間に拡散され、大きな反響を呼んでいる。

「あなたに同意する」「まさにその通りだ」「一人の退役軍人として心から支持する」といった賛同の声が上がる一方で、「あれはジョークではなく、神への冒涜だ」「ならば、なぜイスラエルに対しては沈黙するのか」「宗教を嘲笑うことを避け、かつ戦争を始めることを避けることも大いに可能だ」といった批判や冷静な声も相次ぎ、SNS上は賛否が激しく交錯する状況となっている。