トランプ氏、教皇に扮したAI画像を投稿…波紋広がる「信者への冒涜」「全く笑えない」

ドナルド・トランプ米大統領が、自身をローマ教皇に見立てたAI画像をSNS「Truth Social」に投稿し、米国内外で大きな波紋を広げている。

画像には、教皇の装束をまとい荘厳に立つトランプ氏の姿が描かれていた。さらに、ホワイトハウスの公式X(旧Twitter)アカウントがトランプ氏の投稿画像を紹介し、一層の批判を招いた。

投稿のタイミングは、カトリック教会の最高指導者であるフランシスコ教皇が亡くなった直後。バチカンが新教皇の選出準備を進める中での出来事だった。

「笑えない」「不敬」「神を侮辱」——SNSに広がる怒りの声

SNSでは、カトリック信者や宗教関係者らを中心に、批判の声が多く上がっている。

「これは不敬で侮辱的だ。神は嘲られない」
「まったく笑えない。今すぐ削除すべきだ」
「敬虔な信者への冒涜だ」
「私たちの教会の過去と未来の指導者に対する大変な無礼だ」
「これは完全に異端だ。信仰をもてあそぶな」
「私は信心深くないが、これが本当に必要だったとは思わない」
「(ロシア語)君たち、完全にイカれたのか」
「ホワイトハウスから発信されたとなるとあからさまに無礼」

中には「面白い」といった好意的な反応もあるが、トランプ支持者からも「普段は支持しているが、今回の投稿には同意できない」とする反応も寄せられている。

なお、トランプ大統領は4月29日、ホワイトハウスで記者団から次期教皇は誰になってほしいかと聞かれた際、「私がなりたい」と冗談交じりに語っていた。