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日本を訪れていたウクライナ人女性のナタリー・ホメンコ氏が、4月25日にTikTokに投稿した「日本のホテルでの衝撃体験」が、海外を中心に大きな波紋を広げている。

投稿によれば、彼女は、東京の大手ビジネスホテルチェーンの部屋に一人で宿泊していた。日本は比較的安全な国だと考え、一人旅をしていたという。

滞在2日目の夜、午後7時半ごろ観光から戻った彼女は、部屋で服を脱ぎ、ベッドに横になった。すると、どこからか異様な臭いが漂っていることに気づいた。最初は「自分の髪やベッドシーツのにおいかと思った」が、明らかにベッドの下から発生していることに気づいたという。
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冗談まじりに「もし死体があったらどうしよう」と思いながらベッドの下を覗いたところ、彼女の目に飛び込んできたのは、こちらを見つめる男の目だった。

「目と目が合いました。そこには、アジア系の男性がいたのです」と振り返る。叫びながら飛び起きた彼女に対し、男も這い出てきて、数秒間無言で見つめ合った後、男も叫び声を上げて部屋を逃げ出したという。

すぐに助けを求めた彼女に、ホテルのスタッフが対応し、警察に通報。駆けつけた警察はベッドの下からモバイルバッテリーとUSBケーブルを押収したものの、男の侵入経路や身元は不明のままだった。ホテル側は「監視カメラがないので警察も犯人を特定できないだろう」と説明し、セキュリティ上の問題についても明確な回答はなかったという。
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この出来事を受け、彼女は宿泊費の返金を求めたが、当初ホテル側からの返答はなかった。予約に使用した宿泊予約サイトを通じて申請したところ、提示されたのはわずか178ドル分のクーポン。これに対し、「600ドル以上払っていたのに、あまりに誠意が感じられない」と憤ったという。

納得できなかった彼女はホテルに直接連絡を取り、その日のうちに全額返金を要求。最終的に宿泊費は返金されたが、精神的苦痛への補償として求めた1,600ドルの請求については、「ポリシー外」として拒否されたという。

この告白はTikTokで52万件以上の「いいね」と7,600件超のコメントを集め、大きな反響を呼んでいる。

コメント欄には、「あなたの話を聞きながら震えている」「どの国でも起こり得ることだが、ホテルの対応は理解できない」「日本にカメラがないなんて信じがたい」「問題が大きくなると隠すのが日本の体質」「安全な国としての評判を守りたいだけだろう」といった批判や疑問の声が相次いだ。

また、日本人ユーザーからも「日本で怖い思いをさせて申し訳ない」「あなたの心の傷が少しでも癒えることを祈っています」といった同情の声が多く寄せられた。他方で「大手ホテルに防犯カメラがないのはおかしい」「不可解な点が多すぎる」といった懐疑的な声も一部で寄せられている。

こうした反応を受けて、彼女は後日、あらためて自らの立場を明らかにした。ナタリー氏は、自分の話が注目を集めたことに対して、「名声のためではなく、実際に起きたことだから共有した」と説明。さらに、「日本が好きであることに変わりはない。この話は日本を非難するものではない」としつつも、「たとえ傷つくことがあっても、真実には誠実でありたい」と語った。

そして最後に、「支えてくれた人たちに感謝します。信じない人たちのことも理解しています。ただ一つ、私がその場にいたとき、どんな気持ちだったか想像してほしい」と呼びかけている。

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