米フロリダ州のオーランド国際空港で、航空会社からペットの機内持ち込みを拒否された57歳の女性が、空港内のトイレで自身の飼い犬を溺死させていたことが明らかになった。女性はその後、動物虐待の容疑で逮捕されたが、現地では処罰の軽さに対する非難の声が相次いでいる。

書類不備で搭乗拒否、トイレでの凄惨な犯行

AP通信など海外の報道によれば、事件が起きたのは2024年12月16日。容疑者のアリソン・ローレンス被告は、愛犬である9歳の白いミニチュアシュナウザーとともに、コロンビア行きの国際線に搭乗しようとしたが、健康診断書や狂犬病ワクチンの証明書といった必要書類を提出していなかったため、航空会社はペットの搭乗を拒否したという。

搭乗を断られたローレンスは空港のトイレへと向かった。防犯カメラには、彼女が犬を連れてトイレに入り、約20分後に一人で出てくる様子が映っていた。その直後、彼女は保安検査を通過し、問題なくコロンビア行きの便に搭乗していた。

後に清掃スタッフが空港トイレのゴミ箱の中にあったビニール袋の中に、犬の死骸を発見した。検死の結果、死因は溺死と判明。犬の左足には血痕が見られ、体はまだ温かく湿っていたという。

帰国後に逮捕も、わずか5時間で釈放

被告はおよそ3か月後にアメリカへ帰国。その後、フロリダ州オーランド警察により逮捕された。罪状は「加重動物虐待」(3級重罪)である。

しかし、被告は逮捕からわずか5時間後に保釈金5,000ドル(約75万円)を支払い釈放されたという。

この迅速な釈放対応に対し、現地では「動物の命が軽視されすぎている」として非難の声が高まっている。

SNSでは怒りの声が噴出

事件の詳細が明らかになると、SNSでは世界中のユーザーから怒りの声が相次いだ。

「搭乗拒否されただけで殺すなんて、理解不能」
「人間じゃない。鬼畜だ」
「どう考えたら殺す考えになるの?理解できないし理解したくない」
「即刻、刑務所にぶち込むべき」

一部では空港側の対応についての疑問も出ているが、圧倒的多数は「飼い主として最低限の責任を果たさなかった」「犬には何の罪もない」として、容疑者に対する厳罰を求めている。

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