ロバーツ監督、大谷翔平“二刀流復帰”秘話を告白「当初は大谷が5回まで…」/退場劇の真相も告白

ABEMA独占のインタビュー企画『おはようロバーツ』にて、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、大谷翔平選手の“二刀流電撃復帰”の舞台裏を語った。さらに、自身が退場処分を受けた一戦の真相や、佐々木朗希選手の復帰時期についても言及している。

「選手を守りたかった」猛抗議の末の退場劇、その舞台裏

番組では、今季初となった大谷の登板試合の直後、そして監督自身が退場となった試合の2日後というタイミングで、ロバーツ監督へのインタビューが行われた。

「退場させられることはあまりないですが、ただ選手を守ろうとしただけです」と切り出したロバーツ監督は、「翔平への死球は故意だと思いました。こちらもタティスに当てたが故意ではありません。選手たちを守りたかったし、腹も立っていました」と率直に語った。

さらに、前日にアンディ・パヘス選手が死球を受けていたことに触れ、「パヘスへの死球は故意でなかったかも。まあ故意ではなかったと言いましょう。そのあとパドレスは翔平に当てました。お互い死球を1つずつ与えたところで翔平が当てられたんです。それも右投げの投手がわざわざ翔平にボールを当てにいった」と私見を述べた。

退場後については「オフィスに戻ってワインを2杯飲みました。試合を観ながらね」と明かし、コーチに采配を一任したという。「(これまでに退場は)13回だと思います。誰かが10年で13回〜14回だと言っていました。悪くないでしょう?」と、お茶目な一面も覗かせた。

「試合で投げてもいいかも」大谷本人の言葉が二刀流復帰を決定づけた

大谷の“二刀流復帰”についても、その決断の経緯を明かしたロバーツ監督。「当初は大谷が5回まで投げられるようトレーニングの計画を立てていました」としたうえで、「(大谷)本人がライブBPによる疲労が大きいので、『月曜日にライブBPをするなら、試合で投げてもいいかも』と言った」と証言。

登板のわずか4日前、大谷自らが「1イニングだけならメジャーの試合でも投げられる」と申し出たことで、復帰が現実となったという。

一方で、「打者で出場しながらクローザーで1イニング投げる」起用法については、「それはないでしょう」と否定。「クローザーは電話が鳴ったらすぐに準備をしなければなりません。今のところそれは正しい起用法ではない」と冷静に語った。

実際に復帰戦で見せた姿については、「すごいと思っていました。投げ終わってすぐバッティングサークルで打撃用ギアをつけ始めるんですから」と感嘆。「彼が打席に立つまでの様子を感心して見ていました。ワクワクしたよ」とその姿に感動を覚えたと明かした。

佐々木朗希の復帰は「8月後半を期待」

また、注目の佐々木朗希選手についてもコメント。「投球時の痛みが完全に消えることはありませんでした。患部の右肩に痛みを取るための注射をし、今は調子が良いようです」と説明し、「復帰時期はわかりませんが 私の希望としては8月中でしょうか。8月後半の復帰を期待しています」と述べた。

高地コロラドでの3連戦にも注目 「打者有利の球場」

6月25日(水)から始まるロッキーズとの3連戦については、標高1600mに位置するスタジアムの特徴を解説。「打者有利の球場で標高が高いのでボールがよく飛びます。また、投げた球の回転数が下がるため、スライダーやカーブの変化量も少なくなりがち」と語り、大谷にとっても“相性の良い球場”であると期待を寄せた。

ドジャース対ロッキーズの3連戦は「ABEMA」で生中継。6月25日(水)の試合は無料で視聴できる。