ロバーツ監督、大谷翔平の投手復帰時期を明言「正直なところ…」前田健太の古巣復帰可能性についても直撃

ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、ABEMA独占インタビュー企画『おはようロバーツ』に登場し、大谷翔平選手の投手復帰時期や、前田健太投手の古巣復帰の可能性について語った。

番組は5月12日朝に放送され、現在アリゾナ遠征中のロバーツ監督が滞在先のホテルでインタビューに応じた。

ロバーツ監督は、大谷選手が4月30日のマーリンズ戦で放った「父親になってから初のホームラン」について、「パパになって早くホームランを打ちたがっていたので、ついに一発が出てみんな喜んでいた」と振り返り、「“パパ1号”を打ってから、さらに調子を上げた。ホッとしたんでしょう。肩の荷が下りたんだね」と語った。

実際、大谷選手は5月に入ってから8試合で5本塁打（5月10日時点）と打撃が絶好調だ。

一方で気になるのは、投手としての復帰時期だ。ロバーツ監督は、大谷が5月10日のダイヤモンドバックス戦前に行った投球練習に触れ、「翔平は現時点で150キロぐらいのストレートを投げているし、スプリットもかなりいい」と評価。しかしながら、「正直なところ、翔平がオールスター休み前にマウンドに上がることはないと思う。そう遠くないうちに投手復帰できるといいけどね」と明言。「翔平の復帰計画と、チームの先発不足は分けて考えないと」と語った。

ドジャースでは現在、グラスノーやスネルなど先発陣の離脱が相次いでいる。そんな中で、タイガースを自由契約となった前田健太投手の古巣復帰の可能性についても質問が及んだ。

これに対しロバーツ監督は、「前田はタイガースから放出されたばかりで、彼を獲得することはないと思う」と語った。

また、日本時間5月4日（日）のブレーブス戦で待望のMLB初勝利を挙げた佐々木投手について、その舞台裏も公開。佐々木投手と試合前のやり取りについて、ロバーツ監督は「先発投手には自分の仕事に専念してほしいので、当日は口出ししていない。佐々木へも私からアドバイスする必要もないので、ただ見守っていた」と明かした。

5回を3失点に抑え、初勝利を手にした佐々木投手に対し、「チームはこれまで1ヶ月にわたり勝利を重ねてきたのに、彼は1勝もできずにいたのでどうしても初勝利を挙げてほしかった。初勝利は重要だ。そこからさらに自信をつけていくはず」と期待を寄せた。

さらに、3・4月のナ・リーグ月間MVPを受賞した山本由伸投手について、ロバーツ監督は「由伸の投球は少し野茂英雄みたい。英雄はスプリットを武器にしていて、由伸は速い直球。スプリットと直球の組み合わせで言えば、由伸は英雄にとても似ている。現時点で彼は野球界で最高の投手」と絶賛した。

番組の最後には、日本の伝統的なおもちゃ「だるま落とし」に挑戦したロバーツ監督。「初めてだから、これが何なのか分からない！」と言いながらも、小さなバットで見事にすべての積み木を落とし、場を和ませた。