ロバーツ監督「翔平はここに来たくないみたい（笑）」監督室にメディア初潜入…大谷翔平＆山本由伸に注文も

ABEMAのオリジナル番組『おはようロバーツ』第9回が6月9日に放送され、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、自身の監督室で独占インタビューに応じた。

今回、番組ではメディアとしては初となる「監督室」への潜入が実現。ワールドシリーズ制覇の記念品が並ぶ部屋の様子や、大谷翔平選手への思い、ライバル球団への戦略まで、貴重な証言が次々と飛び出した。

ロバーツ監督が語る監督室は、「ミーティングや試合を観たり、常に誰かとチームについて話をしたりして、私にとってくつろげる場所です」。一方で、選手との会話はできるだけグラウンドで行うスタイルだという。

「もっとリラックスして話したいから、グラウンドで話しています。オフィスに来てもらうと、ちょっと深刻な感じですよね。（大谷）翔平も来たことはあるけど、頻繁には来ません。監督室には来たくないようですね（笑）」

番組では、監督室の棚に並ぶワインや書籍とともに、日本のウィスキー「響」のボトルが映し出された。SNSでは「誰が送ったのか」と話題になっていたが、ロバーツ監督は「ワールドシリーズで優勝した時に、クラブハウスのスタッフがくれました」と明かし、意外な“送り主”が判明する形となった。

5月に月間15本塁打という記録を打ち立て、月間MVPを受賞した大谷翔平選手について、ロバーツ監督は「今日、MVPを獲ったと聞きました。とても嬉しかったです」と素直に喜びを語った。

しかし、6月の活躍予想について問われると、「どうかな？」と慎重な返答。「1ヶ月に15本以上打つのは難しいでしょうね。先週は低い球を打とうとしすぎていました。ストライクゾーン高めの球を振るのはいいんだけど…」と、監督としての厳しい評価もにじませた。

また、今季初対戦となるサンディエゴ・パドレス戦についても言及。「試合はどれも大事だが、同じ地区のライバルとの対戦は重要度が増します。パドレスはドジャースを“ワールドシリーズ進出を阻む壁”だと思っているでしょうね。非常に良いライバル関係です」と述べたうえで、「マチャドやタティス、ジャクソン・メリルなど若い選手がいいプレーをしている」と対戦相手を高く評価。

強打者への対策については、「マチャドとタティスについては投げるコースや球種を変える。同じことをすればホームランを打たれるので、予想されないようにしないとダメ」と対策の具体例を明かした。

6月18日の先発が見込まれる山本由伸投手についても触れ、「ストレートの制球力を取り戻さないといけません。それがまずはじめです」とキッパリ。

「ストレートを制球できれば、ストライクを先行させられるし、もっと攻めた投球ができると思う。それにスプリットやカーブ、スライダーにもつながる。逆にストレートの制球が悪くてカウントが悪くなると、慎重にならざるを得ず、大量失点につながってしまう」と、勝負のカギを分析した。

さらに番組では、5月31日に53歳の誕生日を迎えたロバーツ監督を祝福。この日のヤンキース戦では18対2で勝利し、監督の「やったよ！私の唯一の願いは試合に勝つことでした。素晴らしい日になりました」とのコメントも飛び出した。

番組スタッフからプレゼントされた似顔絵入りのゴルフボールには「ハハハ！まさかだね、すごいよ」と感激し、パターゴルフの試し打ちにも挑戦。見事成功させて「大喜び」する様子も映し出された。