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SNSで拡散中の1本の動画が、各国のメディアやネットユーザーの間で大きな話題となっている。映っているのは、ロシア・タタールスタン共和国で撮影されたとされる「警察との追跡劇」。しかしその中で起きた“ありえない展開”が、ネット上で驚きと困惑を呼んでいる。

問題の映像には、パトカーがサイレンを鳴らしながらオレンジ色の乗用車を追跡し、その車が道路脇に停車する様子が映し出されている。警察官が運転手を確認しようと車のドアに手をかけたその瞬間、車両は突如として“脱皮”するかのように前後に分裂。前部だけがエンジン音を響かせながら走り去り、警察をあざ笑うかのようにその場から逃走した。後部は取り残されたまま、静かに道路上に残された。
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この“信じがたい”映像は、英デイリー・メール紙など複数の海外メディアに取り上げられ、TikTokやYouTubeなどでも拡散され、大きな反響を呼んだ。

映像を見たネットユーザーからは、「ロシアでしかありえない」「本物のトランスフォーマーだ」「報道によると、この車はボタンを押すと分離するように改造されていたらしい」「トカゲが尻尾を切るみたいだ」といった声が上がっている。

一方で、「燃料タンクが後ろ側にあるのに、どうやってこんなことが可能なんだ?」「逃げるなら後部を切り離す必要性はないから不自然」「これはフェイクに違いない」など、映像に懐疑的な声も散見される。

■映像は「本物」か「フェイク」か?

この映像を実際の出来事として報じる海外メディアもある一方で、ロシア現地からは異なる見解も出ている。

タタールスタン共和国のニュースサイト「Tatarstan24」は、同地の内務省の広報担当者の見解として、「この動画はフェイク(偽物)であり、人工的に作成されたもの」とする声明を伝えている。

同メディアによれば、内務省は「映像を注意深く見れば、不自然な点が多く、偽物であることがわかる細部が多数ある」と強調し、市民に対し、インターネット上で拡散されるコンテンツ、特に匿名であったり疑わしい内容である場合には、懐疑的に接するよう呼びかけているという。

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