「死んだはず」の男性が棺の中で動き出し、参列者騒然…映像が拡散

南米ペルーで、死亡が確認されたはずの男性が、自身の通夜の最中に棺の中で突然動き出し、参列者が仰天するという衝撃的な出来事が発生した。この様子は動画に収められ、TikTokなどのSNSで拡散され、大きな反響を呼んでいる。

現地メディアの報道によれば、事件が起きたのはペルー・ランバイエケ州オルモス市。35歳の男性、イバン・ダリオ・レシノス・ガルシア氏の通夜が行われていた最中、参列者の一部が棺の中に不自然な動きを感じ取ったという。

異変に気づいた家族らが棺を開けたところ、男性が“生きている”ことが判明。その場で搬出され、救急隊によって病院へ搬送されたとされている。映像には、その場にいた女性が「神に栄光あれ！この男性は生きている！」と叫ぶ様子も収められており、驚きと混乱に包まれる参列者たちの姿が映っていた。

この出来事に対し、SNS上では様々な解釈が飛び交っている。信仰を持つ一部のユーザーからは「神は奇跡を起こし続ける」「神を信じない者はカタレプシーと言うだろうし、信じる私たちは復活だと知っている」といったコメントが寄せられている。中には、「イエスがラザロを3日後に墓から蘇らせたのなら、現代に同じような奇跡が起きても不思議ではない」と、聖書の一節になぞらえる人もいる。

一方で、多くのネットユーザーやメディアは、医学的な視点から、カタレプシーという稀な神経疾患が原因ではないかと指摘している。カタレプシーは、極度の筋肉の硬直や刺激への無反応、呼吸などの身体機能の著しい低下といった症状を呈する状態で、本人が意識を保っているにもかかわらず、外見上は“死亡している”ように見えることがある。死後硬直と混同されやすいため、まれに死亡と誤認されるケースも報告されている。

また、「葬儀場ではホルマリンを注入するはず、そんな状態で生きていられるはずがない」といった、一般的な葬儀社での遺体処理に関する疑問を投げかけるコメントも散見される。

現在のところ、男性のその後の状況については公表されておらず、搬送先での対応や容体についても詳細は明らかにされていない。この珍しい事例に対し、引き続き関心が寄せられており、今後の追加情報が待たれている。