日本が全血液型に適合する“万能人工血液”を開発…海外SNSで20万いいねの大反響

日本で進められている画期的な人工血液の開発が、海外のソーシャルメディアで大きな話題となっている。特に、あるXユーザーが投稿したポストが20万件もの「いいね」を集め、その内容がフィクションの世界とも結びつけられ、大きな反響を呼んでいる。

発端となったのは、世界のニュースを紹介するアカウント「@GlobeEyeNews」が投稿した次の一文である。

「Japan develops universal artificial blood compatible with all blood types（日本、すべての血液型に適合する万能人工血液を開発）」

このポストを引用する形で、ある海外ユーザーが「Big day for ethical vampires（倫理的な吸血鬼にとって素晴らしい日）」とコメントしたところ、一気に拡散され、6月2日時点で20万件以上の「いいね」が寄せられた。

投稿に詳細な説明はないものの、このニュースの内容は、昨年7月1日に奈良県立医科大学が発表した人工血液の開発成功を指しているものと見られる。

奈良県立医科大学が開発している人工血液は、保存期限が切れた献血血液からヘモグロビンだけを取り出し、脂質膜で包み込むことで作られる。この人工血液は、血液型を問わずに誰にでも投与できことが最大の特徴。室温で最大2年間保存が可能であり、緊急時や遠隔地での輸血に大きく貢献すると期待されている。2025年から治験を本格化させ、2030年までの実用化を目指しているという。

この日本の技術に対して、海外ネットユーザーからは次のようなコメントが相次いだ。

「吸血鬼にとっては素晴らしい日だね」
「ヴィーガン・ヴァンパイアがついに脚光を浴びる時が来た」
「日本の吸血鬼たちにとっては良いことだね、彼らが最初に味わえるんだから」
「日本の国旗が、白い背景に血の一滴に見えるのも、さらにしっくりくる」

こうしたユニークな反応の中でも、多くのユーザーが言及していたのがアメリカの人気テレビドラマ『True Blood（トゥルーブラッド）』である。

同作は、日本人科学者が開発した人工血液「トゥルーブラッド」によって、吸血鬼たちが人間の血を必要とせずに生きられるようになり、人類社会に受け入れられようとする姿を描いたもの。

今回の人工血液開発に関するニュースを受けて、X上では「ついにトゥルーブラッドを発明したんだ！」「これは完全にTrue Bloodの筋書きだろ」「日本がトゥルーブラッドを作ったなんて信じられない」といった声が相次ぎ、まるでフィクションが現実になったかのようだと、話題を呼んでいる。