傘は雨天時だけでなく、日傘としても使用されるなど、日常生活に欠かせないアイテムである。しかし、傘の持ち方によっては他人に危害を与える可能性があり、場合によっては重大事故につながる危険性もはらんでいる。
こうした背景を受け、東京都は傘の安全性に関する調査を実施し、消費者の使用実態を明らかにするとともに、安全性に関する物理的な試験も行った。
こうした背景を受け、東京都は傘の安全性に関する調査を実施し、消費者の使用実態を明らかにするとともに、安全性に関する物理的な試験も行った。
ヒヤリ・ハット体験者は4割以上
調査は、都内在住の20歳以上の男女2,000人を対象に実施された。その結果、「傘による危害やヒヤリ・ハットの経験がある」と回答した人は44.0%にのぼった。
具体的な事例としては、
・エスカレーターで前の人の傘の先が目に入りそうになった
・階段を上る際、自分の傘が後ろの人に当たってしまった
・横持ちの傘の先が、みぞおちに刺さった
といった危険な場面が報告されている。
ヒヤリ・ハットが発生しやすい場所として最も多かったのは駅構内(階段・エスカレーター)であった。また、そうした体験をした人のうち、87.3%は「どこにも相談・連絡をしなかった」と回答しており、問題が顕在化しにくい状況にあることも明らかとなった。
具体的な事例としては、
・エスカレーターで前の人の傘の先が目に入りそうになった
・階段を上る際、自分の傘が後ろの人に当たってしまった
・横持ちの傘の先が、みぞおちに刺さった
といった危険な場面が報告されている。
ヒヤリ・ハットが発生しやすい場所として最も多かったのは駅構内(階段・エスカレーター)であった。また、そうした体験をした人のうち、87.3%は「どこにも相談・連絡をしなかった」と回答しており、問題が顕在化しにくい状況にあることも明らかとなった。
横持ち傘の危険性は3倍以上
傘を横向きまたは斜めに持ったことがある人は34.0%にのぼり、その理由として最も多かったのは「持ちやすいから(68.3%)」であった。しかし、傘を横向きに持った場合、持ち手を持つ場合と比較して、他者へ危害を与える可能性が3倍以上高くなるとの結果が示されている。
ピアノ1台分の衝撃が傘の先端に
さらに、傘を横向きにして携行した際の衝撃力についても、物理的な試験が行われた。傘を振り子装置に固定し、歩行時の腕振りを模して45度の角度から振り下ろしたところ、傘の先端に最大240kgfの衝撃が加わることが判明。
これはピアノ1台分に相当する力であり、人の身体に当たった場合には失明や骨折といった重大なけがにつながる恐れがある。
実験では、厚さ約1.6ミリメートルのガラスに傘を衝突させたところ、ガラスが破砕する結果も確認されている。
なお、今回の調査に関連する実験の様子は、東京都の公式チャンネルにて動画で公開されており、横持ち傘の衝撃力の大きさを視覚的に確認することができる。傘の危険性について理解を深めるためにも、一度視聴してみることをおすすめする。
これはピアノ1台分に相当する力であり、人の身体に当たった場合には失明や骨折といった重大なけがにつながる恐れがある。
実験では、厚さ約1.6ミリメートルのガラスに傘を衝突させたところ、ガラスが破砕する結果も確認されている。
なお、今回の調査に関連する実験の様子は、東京都の公式チャンネルにて動画で公開されており、横持ち傘の衝撃力の大きさを視覚的に確認することができる。傘の危険性について理解を深めるためにも、一度視聴してみることをおすすめする。
【その持ち方、危険です!】「傘の安全性に関する調査」を実施しました
via www.youtube.com