公益社団法人日本広告審査機構(JARO)は2025年12月22日、2025年度上半期(上期)の広告苦情レポートを公表した。上期の苦情件数は7,088件で、前年同期の1.7倍に急増し、上半期としては過去最多となった。
JAROによると、6月に性的な広告に関する報道などがあり、生活者の間でJAROが「広告への声を届ける手段」として認識されたことが、苦情急増の背景にあるという。苦情の内容は、「気持ち悪い」「汚い」表現のほか、性的、猟奇的・ホラー的な表現など、広告表現への不快感を訴えるものが目立った。
また、特定の広告・広告主に苦情が集中する傾向も強まった。医薬部外品などをECで扱う事業者の広告には479件の苦情が寄せられ、医薬部外品全体の約4分の3を占めたとされる。バナー画像が「気持ち悪い」「汚い」といった不快感を与える、Gif動画が「鬱陶しい」などの指摘が中心だったという。
媒体別では、苦情件数は多くの媒体で増加し、インターネットは前年同期比211.2%、テレビは142.2%と伸びが大きかった。インターネットで苦情が多かった業種は、電子書籍・ビデオ・音楽配信、医薬部外品、オンラインゲーム、医院・病院、通信販売などが挙げられている。さらに、著名人の動画を生成AIで作成した詐欺広告に関連する苦情も増え、証券・債券・投資その他の分野で前年同期比457.1%(21件→96件)となった。
苦情は「表示」「表現」「手法」に分類されるが、上期はとりわけ「表現」への苦情が4,097件(前年同期比242.0%)と急増した。加えて、画面いっぱいに広告が表示される、オプトアウトしても繰り返し表示される、メッセージが届いているように見せる紛らわしい表示など、「手法」への不満も増加したという。
一方で、報道後に苦情件数は急増したものの、7月~8月をピークに徐々に減少しており、下期はさらに落ち着いてきているとしている。なお、通期で過去最多だったのは2020年度の11,560件だが、JAROは2025年度通期がこれを上回る可能性にも言及している。
JAROによると、6月に性的な広告に関する報道などがあり、生活者の間でJAROが「広告への声を届ける手段」として認識されたことが、苦情急増の背景にあるという。苦情の内容は、「気持ち悪い」「汚い」表現のほか、性的、猟奇的・ホラー的な表現など、広告表現への不快感を訴えるものが目立った。
また、特定の広告・広告主に苦情が集中する傾向も強まった。医薬部外品などをECで扱う事業者の広告には479件の苦情が寄せられ、医薬部外品全体の約4分の3を占めたとされる。バナー画像が「気持ち悪い」「汚い」といった不快感を与える、Gif動画が「鬱陶しい」などの指摘が中心だったという。
媒体別では、苦情件数は多くの媒体で増加し、インターネットは前年同期比211.2%、テレビは142.2%と伸びが大きかった。インターネットで苦情が多かった業種は、電子書籍・ビデオ・音楽配信、医薬部外品、オンラインゲーム、医院・病院、通信販売などが挙げられている。さらに、著名人の動画を生成AIで作成した詐欺広告に関連する苦情も増え、証券・債券・投資その他の分野で前年同期比457.1%(21件→96件)となった。
苦情は「表示」「表現」「手法」に分類されるが、上期はとりわけ「表現」への苦情が4,097件(前年同期比242.0%)と急増した。加えて、画面いっぱいに広告が表示される、オプトアウトしても繰り返し表示される、メッセージが届いているように見せる紛らわしい表示など、「手法」への不満も増加したという。
一方で、報道後に苦情件数は急増したものの、7月~8月をピークに徐々に減少しており、下期はさらに落ち着いてきているとしている。なお、通期で過去最多だったのは2020年度の11,560件だが、JAROは2025年度通期がこれを上回る可能性にも言及している。

