国連の関連組織が協力して毎年発表している「世界幸福度報告書」の最新版が3月20日に公開された。報告書によると、フィンランドが8年連続で世界で最も幸福な国となった。

この報告書は、各国の国民が自分自身の幸福感をどのように評価しているかを分析し、ランキング化したものである。主に収入、健康、自由、寛容さ、社会的支援、腐敗の少なさなどの要素が評価されている。

トップ5には北欧諸国が多く含まれ、フィンランドに次いでデンマーク、アイスランド、スウェーデン、オランダが続いた。幸福度の高さの背景には、社会的支援制度の充実や高い信頼感、社会的連帯感が挙げられる。

日本は前年の51位から順位を下げ、今年は55位となった。G7諸国の中では最も低い順位であり、経済的には豊かな国であるにもかかわらず、日本の順位が高くない背景には、社会的孤立や精神的なストレスが影響していると指摘されている。一方で、日本はアジアでは韓国(58位)、中国(68位)を上回った。

今年の報告書では特に「思いやりと共有」が幸福度に与える影響が注目されており、他者とのつながりや支援が人々の幸福感を高める重要な要素であることが示された。

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