(18562)

元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが3日、自身のインスタグラムを更新し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の現状や、現在直面している困難について詳細に綴った。

投稿では、PTSDに対する「持続エクスポージャー療法(PE)」のフォローアップとして、ストレス評価尺度によるチェックを行ったと報告。「一年前に測定したトラウマによるストレスの度合いより、今のトラウマによる二次被害のストレスの方が数値が大きいという結果」が出たと明かし、「トラウマの方がよっぽど辛かったから今は何があっても全然平気!と思っていたけど、本当はそうじゃなかったのかな、痛みを感じないようにしてきただけで心はちゃんと傷ついていたんだな」と記した。

さらに、「毎日身体がズーンと重くて、毎晩悪夢でうなされる」「無意識で身体中を引っ掻いてしまったり、『殺される』など激しい寝言をいったり」といった症状を挙げ、「今は結構ギリギリな状態」と現在の状況に言及。「PTSDに完治はないと思っています」という自身の認識も改めて示した。

その上で、「病気だからと人生や仕事の範囲を狭めたくない気持ちが強いので、今はいただいたチャンスには挑戦してみようというスタンスです」とし、「自分を上書きしたくて、失った時間を取り戻したくて、立ち止まりたくなくて、少しでも楽しいと思えることをしたい」と、現在の仕事への姿勢を明かした。

また、自身だけでなく家族や仕事先にも「毎日大量の誹謗中傷コメントや殺害予告が送られてくる」とも告白し、「日常生活の妨げになるので、お控えいただければ幸いです」と呼びかけた。

この投稿には、「渚さん、ゆっくりで大丈夫だよ」「色々言われて辛いと思いますけど、応援してる人達はその何百倍も居ます」「自分を一番に大切に。無理しないでね」「コメントを閉鎖するか、SNSを辞めた方が、心の健康を保てる気がします」など、心配と励ましのコメントが多く寄せられている。

渡邊さんは慶應義塾大学経済学部を卒業後、2020年にフジテレビへ入社。『めざましテレビ』などを担当するアナウンサーとして活躍していたが、2023年7月より体調不良のため入院。2024年8月にフジテレビを退社した。退社後の同年10月、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っていたことを公表している。今年の1月29日には、フォトエッセイ「透明を満たす」(講談社)を発売。同世代の女性の共感を呼び、好調な売れ行きを見せている。

関連する記事

関連するキーワード

ライター