フジテレビの梅津弥英子アナウンサー(46)が、16日放送の「日曜報道 THE PRIME」で、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏に対し、鋭いツッコミを入れた場面が注目を集めている。

番組では冒頭で、石破茂首相の事務所が自民党の若手衆院議員15人との会食時に、土産として1人10万円相当の商品券を配った問題を報道。

この問題を巡り、橋下氏は、政治家のときにお土産を渡していたか質問されると、「一切、渡しません。だから大阪での僕の政治活動について週刊誌報道で、その時の維新のメンバーが『橋本はケチだケチだ』って。みんな週刊誌で言ってました」と返答した。

さらに梅津アナから「そんなものなくても議員の気持ちはつかめる?」と問われると、橋下氏は「そこなんですよ。石破さんは人付き合いが悪いということは自認してたわけでしょ。でも、総裁になって仲間を作ろうと思ったら、こういうことをやらなきゃいけないという」と返答。続けて「これがザ永田町、国会議員の感覚なんですよ。10万円の商品券って、国民が今、一万円二万円で四苦八苦してる中で…」と語ったところで、梅津アナが即座に「いや、もう100円200円です」とツッコミを入れた。

このツッコミに橋下氏も「そう。お米にしても何にしても安い所をみんな探しに行くのに、10万円の商品券を配るっていうのは…。石破さんですらそれを問題と思ってない。このザ永田町の国会議員の感覚の根底は、ルールなき飲み食い政治ですよ」と述べ、現実との乖離を指摘した。
このやりとりはネット上で大きな反響を呼んでいる。SNSでは「これはいい指摘。こういうのが大事」「ホントそのとおり」「本当に仰るとおりで、10円、20円。1円、2円の話です」といった、梅津アナの発言を称賛する声が多く見られた。

また、庶民の生活実態に関する意見も多かった。「100円でも安い方を選ぶのが日常。10万円の商品券は現実離れしている」との声や、「キャベツや大根ですら手が出せず、毎日価格とにらめっこしている」といった声も。また、「10円20円の違いに敏感にならざるを得ない庶民の生活を、政治家は理解していない」といった政治家に対する批判の声も少なくなかった。

物価高騰が続く中、100円200円の違いにも敏感になる庶民の生活実態が浮き彫りとなった今回のやりとり。政治家の金銭感覚との乖離に対する不満が噴出しており、政治と生活の距離感が改めて問われる事態となっている。

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