PolkCoSheriff公式Xより (19512)

via PolkCoSheriff公式Xより
米フロリダ州ポーク郡で26日、前代未聞の騒動が発生した。42歳の男性がワニの生息する湖に飛び込んで泳いだ末に腕を噛まれ、その後、警官に刃物で襲いかかり射殺された。

ポーク郡保安官事務所によると、事件が発生したのは現地時間26日午前5時56分。ハイウェイ37号線沿いのレーストラックで、「奇妙な行動を取る男性がいる」と通報を受けた保安官事務所の職員が現場に急行。目撃者によれば、男は震えながら「息子に電話したい」と訴えていたという。その後、約40分にわたって捜索したが男を発見できなかった。

次に男が目撃されたのは午前7時43分。近隣住民から「白人男性がワニだらけの湖を泳いでいる」と再び通報が入った。住民が救命胴衣を差し出すも受け取らず、声をかけた住人に対しては「うなり声」をあげたという。

その後、血まみれの右腕を抱えた男は湖から上がり、近くの住宅の庭にあった園芸用の剪定ばさみを手に取り、車の窓をレンガで壊そうとする。通報を受けて再び駆けつけた警官に対し、男は刃物を手に突進。警官はテーザー銃での制止を2度試みたが効果はなく、彼はパトカーに侵入し、備え付けのショットガンまたはライフルに手をかけようとした。

この時点で「脅威を止めるために発砲するしかなかった」と保安官グレイディ・ジャッド氏は語った。男はその場で射殺され、事件は幕を閉じた。

この男には長年にわたるメタンフェタミン関連の前科があり、事件のわずか1週間前にも同容疑で釈放されたばかりだったという。

この衝撃的な事件は現地で大きな波紋を呼び、ポーク郡保安官事務所のFacebook投稿にはさまざまなコメントが寄せられている。「保安官、素晴らしい仕事だ」「他に誰も怪我しなくてよかった」といった称賛の声に加え、「ワニでさえ彼を食べたがらなかったんだな」「彼の犯罪歴はついに終わったな」といったブラックユーモアも飛び交い、ネットユーザーの間で話題となっている

事件の真相は現在も捜査中だが、保安官事務所は「麻薬の使用がいかに破壊的で暴力的な行動に繋がるかを示す象徴的な事例だ」として警鐘を鳴らしている。

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