米国の大規模な疫学研究により、コーヒーの摂取は死亡リスクの低下と関連していることが示された。ただしその恩恵は、「ブラック」や「低糖・低脂肪」の場合に限られるという。
この研究は、米栄養学誌『The Journal of Nutrition』に掲載されたもので、米タフツ大学などの研究チームが実施。1999年から2018年までの全米健康栄養調査(NHANES)のデータを用い、20歳以上の米国人約4万6000人を対象に、コーヒー摂取量と死亡率の関係を追跡した。
その結果、1日1~3杯のコーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて死亡リスクが低下していた。ただし、この傾向が見られたのは「ブラックコーヒー」や「砂糖・飽和脂肪を控えたコーヒー」を飲んでいる人に限られた。
研究チームは「コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールには抗酸化作用などの健康効果があるが、砂糖やクリームの追加によってその効果が損なわれる可能性がある」と指摘している。
こうした懸念を裏付けるように、米国の成人が1杯のコーヒーから摂取する砂糖は平均3.24g、飽和脂肪は0.52gに達していたという。研究者らは「コーヒーそのものには健康効果が期待できるが、甘くしてしまうことでメリットが薄れる」と警鐘を鳴らしている。
The research has been published in The Journal of Nutrition.
URL:https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S002231662500286X
この研究は、米栄養学誌『The Journal of Nutrition』に掲載されたもので、米タフツ大学などの研究チームが実施。1999年から2018年までの全米健康栄養調査(NHANES)のデータを用い、20歳以上の米国人約4万6000人を対象に、コーヒー摂取量と死亡率の関係を追跡した。
その結果、1日1~3杯のコーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて死亡リスクが低下していた。ただし、この傾向が見られたのは「ブラックコーヒー」や「砂糖・飽和脂肪を控えたコーヒー」を飲んでいる人に限られた。
研究チームは「コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールには抗酸化作用などの健康効果があるが、砂糖やクリームの追加によってその効果が損なわれる可能性がある」と指摘している。
こうした懸念を裏付けるように、米国の成人が1杯のコーヒーから摂取する砂糖は平均3.24g、飽和脂肪は0.52gに達していたという。研究者らは「コーヒーそのものには健康効果が期待できるが、甘くしてしまうことでメリットが薄れる」と警鐘を鳴らしている。
The research has been published in The Journal of Nutrition.
URL:https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S002231662500286X