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気象庁は6月11日、鹿児島県屋久島町にある口永良部島(くちのえらぶじま)の噴火警戒レベルを、これまでの「レベル2(火口周辺規制)」から「レベル3(入山規制)」へと引き上げたと発表した。

口永良部島には「新岳」と「古岳」の2つの火口が存在しており、特に古岳周辺では、今年4月上旬以降、山体の浅い部分を震源とする火山性地震が多発する状態が続いていた。こうした状況を受けて、気象庁は火口周辺警報を発表し、入山規制が必要なレベルと判断した。

現在は、新岳火口および古岳火口からおおむね2キロ圏内で、大きな噴石の飛散や火砕流の発生に警戒が必要とされている。

鹿児島県の離島である口永良部島では、2015年にも大規模な噴火が発生し、全島避難となった過去があることから、今後の活動状況にも注意が必要だ。

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