芸人・山里亮太が短編妄想小説集「あのコの夢を見たんです。」を発売。これを記念したイベントが、4月14日(日)に福家書店 新宿サブナード店にて行われた。

2010年10月発売の月刊テレビ誌「B.L.T.」(東京ニュース通信社)よりスタートした芸人・山里亮太による短編妄想小説連載 「あのコの夢を見たんです。」が1冊の本になって発売。旬な女優・アイドルをモデルに山ちゃんが妄想をして、小説として執筆してきたこの連載は、 今年で9年目を迎え、その数は60本を超えるまでになった。本書では、その中から人気の高かったストーリー16本を厳選。加筆・修正を施し、連載掲載当時からさらにパワーアップして紹介している。

イベント前に行われた会見では、山里が本日42歳の誕生日であることから、本の表紙がプリントされたスペシャルケーキが登場。サプライズだったため「本当に有り難いですよ。光栄です。素敵な誕生日です」と感激した山里。早速「個人的にお祝いしてくれる女性は?」と質問が飛ぶと、「そうですよね。(小説のモデルになった女性たちの名前を見ながら)この中にいればいいんですけど(笑)。僕からのラブレターなんでね。これで僕のことを好きになってくれる人に、来年祝ってもらえたらいいなと思います」と、著書をアピールしつつ返答。それでも「今年は?」と食い下がる記者に対して、「なんかあります? 俺のそういう噂をつかんでいませんか?(「ない」と言われ)なにやってんだよ!」とツッコミ。笑いに変えて冒頭から会見を盛り上げた。
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今回収録されている物語の中で、山里の妄想のモデルになった女性は、人気アイドルや女優など豪華16名。許可を取ったのかという質問に、「ちゃんと取ってますよ! 事務所が認めてくれた”合法ストーカー”ですから」と堂々宣言。リアクションについては「読んだ感想を頂けるんですけど、ものすごく好意的な感想が多いから『このコ(俺のこと)好きなんじゃないかなって(笑)」。そう思うほど良い反応ばかりだったとか。「どなたも皆さん、まず許可を出してくれている時点ですごいじゃないですか!」と喜びながら、なかでも「土屋太鳳さんは、直接会ったときに『素敵な物語に登場させてくれてありがとうございました』って言ってくれたり、欅坂46の平手(友梨奈)さんも「私ってああいうイメージなんですか?」って会話をしてくださったり」と、興奮した様子で語った。

「ラインナップに、しずちゃんが入っていない」との指摘には、「山崎静代さん? せっかく妄想なんですから、なんでわざわざいつも一緒にいる相方を!」とバッサリ。だが、実際はエピソードのどこかに登場しているそうで「出ているんですよ。 敵とか、勘違いした大女みたいな役で時々出てきています(笑)」と明かし、今後も「おしずを書くのはイヤです! あのコは俺の本を渡しても読まないですから」と相方トークでも笑いを誘った。

妄想の醍醐味は「脳内で好き勝手ができて、自由なこと」だという山里。「好きな人ができたら、その人を妄想しながらひたすら無限にできる遊びです。でも、妄想をしているときの顔は映せないですね。みなさんに届けちゃいけない顔をしています(笑)」と告白。「ニヤニヤしたり、時には自分で書きながら泣いていたりするんですよ。なんて良い話、良いセリフなんだろうと。泣きながら『このコ、こんなこと言ってくれるんだ』って…俺が書いているんですけどね(笑)」と熱弁。途中、記者から漏れる笑い声に「俺だって人間の感情を持っているんですよ!!」と訴えた。
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さらに、執筆するうえでは、ちゃんと書こうと思って書く場合と、日常の中で浮かぶときの両方があるようで「普段から急に妄想したくなって、書き留めているノートもあります。妄想って、何もお金がかからずに自分の中で映画を見られるみたいな感じじゃないですか」と独自のたとえで表現。苦笑いのリポーター陣に、「気持ち悪くないですか? って言われたら、そりゃ気持ち悪いですよね!」とついには開き直り。

「一番びっくりしたのが、伊調姉妹に自分が取り合いにされている妄想なんですけど、ずいぶん斬新な設定を自分で書くもんだな(笑)」と最近の妄想も披露した。記者たちと笑いの絶えない掛け合いが続くなか、「芸能リポーターとの妄想もありますよ」とリップサービスたっぷり。「こういう話って需要あります? 今日はそんなに事件がなかったんですか?」とツッコミを入れるほど、大勢の取材陣が集まった会見に山里のテンションもアップ。「以前、同じ場所でイベントをやったときはマスコミの方もお客さんもほとんどいなかったので、今日は感慨深いです」と感謝を伝えた。

会見や発売イベントはもとより、連載が9年目を迎えたことにも「続けさせていただいているのは、有り難い」とコメント。今後、モデルにして書いてみたい人、最後に取っておきたい人を聞かれると「本当に昔から上戸彩さんです。元々、この連載をスタートさせたのも、いつか上戸彩さんにたどり着けるかなと思って始まったので」と募る思いを明かし、「(ストーリーは)激しい略奪愛になるんでしょうね。旦那様にたどり着くまでに、どういうバトルシーンを書こうかな(笑)」と早くも妄想モードに。

「夢を見るのは自由ですから」と語るとおり、いろいろと期待も膨らむようで「いつどこで出会いがあるか分かりませんから、ファンの方と触れ合う今日のイベントだって、ひょっとしたら出会いになるかもしれません」とニヤリ。「でも妄想だけじゃなく、現実に素敵な恋ができるようにがんばりたいなと思います」と42歳の抱負を語った。ズバリ「賞を狙っているか」という問いかけには、「又吉(直樹)が芥川賞を獲っていますから、わたくしも賞を頂きたいですね。ノーベル文学賞!」と、最後に最大の妄想を語った山里。「今、皆さんの失笑の空気がすごくて、僕、後ろに動きました!」と笑いで締めくくった。

【商品情報】
山里亮太短編妄想小説集「あのコの夢を見たんです。」<発売中>
●著  者 : 山里亮太
● 定 価:本体1,500円+税
● 仕 様:四六判
● 発売元:東京ニュース通信社

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