(18510)

実業家・前澤友作氏が代表を務める株式会社カブ&ピースが、5月2日より「第1期株主」となるための株引換申し込み受付を開始した。

同社は2024年11月に「カブアンド」のサービスを開始して以降、電気・ガス・モバイル通信などのインフラサービスを通じて利用者に「株引換券」を発行してきた。これは利用金額に応じて付与されるもので、今回はその引換券を未公開株式と交換できる初のタイミングとなる。

今回申し込み可能となるのは「カブアンド種類株式第1期募集」に該当する株式で、発行価格は1株あたり3円。株引換券3枚で1株に交換でき、発行予定数は最大6億株にのぼる。申し込みから株式発行まですべてオンライン上で完結する仕組みを採用している点も特徴的だ。

カブ&ピース社は、「目指せ、国民総株主」をテーマに、日本国内における株式投資家を増やし、日本国経済を活性化させることをミッションに掲げている。同社は「株を所有することが国民全体に広がることで、一部の資本家に資本が偏り、富が偏在している状況を、資本の分散によって滑らかにし、格差の是正に繋げていきたいと考えています」としている。

なお、カブアンドは先日、第1期(2025年1月期)の利用状況や決算を発表した。サービス開始から実質約50日間の短期間にもかかわらず、利用者数は延べ67.9万人と一定の手応えを見せた。一方で、広告宣伝費などの販管費がかさみ、18億円超の赤字を計上した。

この決算状況を踏まえ、第1期募集の発行価格は当初予定の5円から3円に引き下げられた。前澤氏は「経営陣としては企業価値向上を図り、上値の6円を目指していく」としている。

関連する記事

関連するキーワード

ライター