スーパーの米価格が前年比約2倍の4000円台に突入　ネット騒然「家計が持たない」

農林水産省が3月17日に発表したデータによると、今月3日から9日にかけてスーパーで販売されたコメの5キロあたりの平均価格が、前年同期比で約2倍（+99.3%）となる4,077円に達した。消費者からは驚きと怒りの声が上がり、「令和の米騒動」としてネット上で大きな話題となっている。

価格上昇の背景には、昨年の米不足や流通の混乱があると見られている。2023年は一部地域での不作や流通の問題があり、結果として在庫が不足。政府は備蓄米を市場に放出したが、その影響が十分に及ばず、価格高騰が続いている。農家の出荷価格自体が上昇しているが、それ以上に流通段階での価格が跳ね上がっていると指摘されている。

また、JA全農の集荷量が前年から約21万トン減少していることも影響している。市場に出回る米の量が減れば、当然価格は上昇する。さらに、政府の備蓄米放出も十分な効果を発揮していないとの声が多く、「放出された米がどこに行ったのかわからない」「一部の業者が買い占めて高値を維持しているのでは？」という疑惑も浮上している。

ネットでは「米が高すぎる。パンやパスタに切り替えるしかない」「5キロ4,000円とか無理。家計が持たない」という消費者の悲鳴が上がっている。「米が高級食材になるなんて信じられない」「このままじゃ外米を買うしかなくなる」という声もあり、価格の急騰が消費者の生活に直撃していることがわかる。

また、「備蓄米をもっと放出すべき」「農家に還元されるならいいが、そうでないなら問題」「結局、政治の怠慢では？」と、政府や流通への批判が多く、今回の米価高騰は単なる一時的な現象ではなく、食糧政策の問題として今後も注視されることになりそうだ。