Audrey Jean Good Backeberg氏/The Charley Project (18568)

via Audrey Jean Good Backeberg氏/The Charley Project
1962年に行方不明となり、半世紀以上にわたって未解決だった失踪事件が、ついに決着を迎えた。ウィスコンシン州ソーク郡保安官事務所は5月1日、当時20歳だった女性のオードリー・バックバーグ氏が「現在も生存していることを確認した」と発表した。

海外の報道によれば、バックバーグ氏は15歳で結婚し、10代のうちに2人の子どもをもうけ、家族とともにウィスコンシン州リードスバーグに暮らしていた。1962年7月7日、勤務先のウール工場で給料を受け取るために家を出た後、バス停へ向かう途中で突如として消息を絶ったという。

その後、関係者の証言や証拠をもとに複数の捜査が行われたものの、長らく行方は知れず、事件は“コールドケース(未解決事件)”として扱われていた。

保安官事務所によれば、今年に入り、同事務所の刑事がこの事件を再調査。過去の資料や証拠を再評価し、関係者への再聞き取りを実施するなど粘り強い捜査を行った結果、彼女が生存しており、現在は州外で元気に暮らしていることを確認したという。

さらに調査を進めたところ、バックバーグ氏の失踪は本人の意思によるものであり、犯罪や不正の関与はなかったことも明らかになった。

チップ・マイスター保安官は発表の中で、「多くの困難を伴うコールドケースであっても、地道な努力を重ねることで解決に至ることができる。本件は、地域社会と家族に対して答えを届けるという我々の使命を象徴するものである」と述べ、過去と現在の捜査員の尽力に謝意を示した。

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