元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが、2日に公開されたYouTube番組「REAL VALUE」にMCとして出演。幻冬舎の編集者である箕輪厚介氏との対談の中で、アナウンサー時代につらかった経験について語った。

箕輪氏から「局アナ時代、何が一番辛かったですか」と問われた渡邊氏は、「何かな…いっぱいあったな。ちょっと1個に絞れない」と笑いながら答えた。

続けて、「アナンサーって自分で仕事を選べるわけじゃないし、どういう仕事を与えられるかは上長の判断によるわけじゃないですか」と述べ、自身の希望が必ずしも通らない状況を説明した。「自分はこんな仕事をしたいとか、これもやりたいと言っても、上がダメと言ったらできない」とし、会社員としては当然のこととしつつも、「マネージメントを一切できず、自分の意思も伝えられない」状況に歯がゆさを感じていたことを明かした。

さらに、「私は自分のことを本当に会社員だと思って仕事していた」としながらも、「制作の人たちから見たら、『いやアナウンサーはアナウンサーでしょ』という区切り方をされてしまう」と、制作側との間に存在する認識のズレについても言及。

「いやでも私は制作なんだよな、番組作り手なのにな、という。そこのなんか立場のもどかしさみたいなのはありました」と、当時の複雑な心境を振り返った。

渡邊渚さんは慶應義塾大学経済学部を卒業後、2020 年にフジテレビに入社。「めざましテレビ」、「ワイドナショー」など数々の人気番組に出演し、親しみやすいキャラクターで人気を博した。フジテレビ退社後の2025年1月29日には、フォトエッセイ「透明を満たす」(講談社)を発売。同世代の女性の共感を呼び、好調な売れ行きを見せている。

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