大谷翔平の今季第1号ホームランが物議　ファンの“妨害行為”にネットは賛否両論「マナー違反」「手を出すなというのは無理」

ドジャースの大谷翔平選手が19日、待望の今季第1号ホームランを放った。しかし、その打球はスタンドインする直前に観客が伸ばした手に当たり、グラウンドへ跳ね返るというシーンが発生。ビデオ判定の結果、ホームランと認定されたが、この出来事が波紋を広げている。

試合は「MLB東京シリーズ2025」開幕第2戦目となる東京ドームでの対カブス戦。大谷は5回の第3打席で、159キロの直球を完璧に捉え、右翼スタンドへ運んだかに見えた。しかし、フェンス際にいたファンが手を伸ばしてキャッチしようとしたため、打球は跳ね返ってしまい、審判団が協議。ビデオによるリプレー検証の末、ホームランと判定されたが、一歩間違えれば幻のホームランになっていた可能性もあった。

ネット上では、観客の行動を批判する声が多数上がった。「マナー違反」「ファンだからこそプレーの妨害になる行動は控えよう」「あんな場所で前のめりに取りに行く事自体が危険」といった意見が目立つ。

一方で、「手を出すなというけど、手は出るよ」「あの現場にいて手を出すなというのは無理」「ホームランボールは数千万、数億円の価値がある。取ろうとするのは仕方ない」と擁護する声もあり、賛否が分かれている。

あるユーザーは「一生に一度捕れるかどうかというレアボール。反射的に手を出す気持ちは分かるが、試合の流れを壊すのは良くない」と指摘。また、メジャーリーグでは過去にも観客の妨害行為でホームランが取り消されたケースがあり、「アメリカなら即退場になっていた」との声もあがった。

この問題を受け、「観客が手を伸ばせないようにフェンスを高くするべき」「メジャーではフェンスと観客席の間に空間があるが、日本の球場は作りが違う」と、球場の構造に改善を求める意見も多い。

また、「試合前にフェンス際の観客にルールを徹底させるべき」「ビジョンで注意喚起すれば防げる」といった提案もあった。

幸いにも今回のプレーはホームランと認定されたが、もし違う判定が下されていたら、試合の結果や大谷の記録に大きな影響を与えていた可能性がある。観戦マナーを守ることが、選手にとってもファンにとっても最善のプレーを生むのではないだろうか。