ジャニーズ事務所を退所し、アーティスト、タレントとして活動していた田口淳之介が、以前から交際が報じられていた女優の小嶺麗奈と、大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕されたニュースは視聴者に衝撃を与えた。ドラマ『リーガル・ハイ』『花嫁とパパ』『今日は会社休みます。』に出演、「さわやかで好青年のイメージ」があっただけに「なぜ」「意外」という声も多く聞かれた。

田口容疑者の逮捕で、報道番組でMCやコメンテーターをするジャニーズタレントは何らかのコメントを求められる立場にあり、なかでも、以前在籍していたグループの中丸雄一が何らかのコメントを避けられないのは明らか。2017年5月に元メンバーの田中聖が逮捕された(その後不起訴処分)際は「ただただ残念でしょうがないと、沈痛な面持ちだった中丸。

「コメントを求められる中丸君が可愛そう」「コメントをするつらそうな顔、哀しい顔を見たくない」「グループを抜けてメンバーにさんざん迷惑をかけて、辞めてからまで迷惑をかけないで」とファンが悲鳴をあげ、中丸雄一の名前がツイッターのトレンドにも上がった。

田口が脱退後、「個々もグループもひとまわりもふたまわりも大きくなるための時間」として充電期間をとり、約2年後に活動を再開。それぞれがレギュラー番組を持ち、冠番組の「KAT-TUNの世界一タメになる旅+」がパラビで好評を博し地上波に復活、8月9日からは全国ツアーを控えている。亀梨和也はドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』の主題歌でソロシングルもヒット。グループ名を出さないと伝わりにくいが、順調に活動しているところ、水を差されたようで「退所した人は無関係なのに、グループの名前を出さないで」「いつまでも元KAT-TUNとか言わないで」という声が相次いだ。

■脱退・退所後は白紙のはずが程なくしてソロ活動を開始

26日放送の『シューイチ(日本テレビ系)』で田口容疑者の逮捕について、ひっくり返るほど驚き、心底残念だと語った。また、最後まで信じたい気持ちはあったというが「使用の供述もあると聞いたので、擁護する点は一つもない」ときっぱり。中学時代から見てきた田口容疑者の性格については、「末っ子でもあり、人に依存する傾向はかなりあった」と話したが、「主観ですが」「断定はできないですけれども」「個人的な感想として」「僕の印象では」と、自分の個人的な感想であると誤解を生まないよう気をつけながらも率直に語った。

グループ10周年を前に自ら辞めたいと申し出た際は、約半年かけて時間がある限り話し合い、メンバーは必死に説得したが、最終的には「彼自身の人生だから」と脱退の希望を断腸の思いで受け入れた。脱退理由と脱退後の活動が不透明でメンバーにも話していなかったと、『シューイチ』で語っていたが、脱退後まもなくソロアーティストとして活動をスタート。本当のことを語らず脱退を貫いたことを恨むこともなく、「彼も頑張らなければいけない時期なのに」と、昔の仲間に対する思いやり、悔しさをにじませた。また、「今の田口のファンは当然、KAT-TUNだった頃のファンも裏切る行為だと彼はわかってやっていたのか、聞いてみたい」とファンへの配慮も見せた。

■感情を抑えつつクール過ぎない、自分を見失わないコメントに賞賛集まる

逮捕されて車で護送される際の田口容疑者は動揺が見られず、うなだれたり、顔を隠したりせず、うっすら笑みをさえ浮かべているようにさえ見えて「不敵な笑み」とさえ言われたが、その表情について中丸は「田口は昔からカメラ向けられると口角上げる癖があった、単純にそれだと思う」と説明した。

目はうっすらと潤み表情はかたかった中丸だが「淡々としながら愛あるコメントだった」「個人的感情をおさえて客観的にコメントしていた」「中丸君、さすが」「コメントしてくれてありがとう」と、頭のいい、優しいコメントを賞賛する声が上がった。また、中山秀征をはじめ『シューイチ』のレギュラー、おなじみのゲストコメンテーターらは、中丸がコメントする様子を心配そうに見守り、温かい応援コメントを寄せたことにもふれる人が多かった。

(ライター/佐藤ジェニー)

関連する記事

ライター