紀藤正樹氏公式Xより引用 (25341)

via 紀藤正樹氏公式Xより引用
弁護士の紀藤正樹氏が20日、自身のX(旧Twitter)を更新し、社会学者の古市憲寿氏が安倍晋三元首相銃撃事件に関連して発したコメントに対し疑問を呈した。

古市氏は20日、フジテレビ系情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」に出演し、安倍晋三元首相銃撃事件の社会に対する影響を問われ、「結局、思うのはテロリストの言分をこの社会は叶えてしまった」「テロという残虐な方法で首相経験者を殺して、結果彼の希望通り統一教会が社会にも弾劾されることになった。果たしてこれで良かったのかと思うんです」と疑問を呈した。

さらに、「統一教会に問題があったのは事実だけれども、テロをきっかけに社会が統一教会をバッシングに動いたというのは、社会にすごい禍根を残したというふうに思います」と持論を展開した。

紀藤氏は、この古市氏の発言を取り上げたスポース紙のネット記事を引用したうえで、「古市さんからは社会学者としての答えがほしい。一般の刑事事件でも事件の背景や原因の除去など色々考えさせられる事件がある。なぜテロになるとそこで思考停止するのか。禍根の一言では答えがない」と疑問を呈した。

さらに紀藤弁護士は、「禍根」という言葉の解釈についても踏み込んで言及。「“禍根”の意味をもし具体的に考えるとすれば、なぜテロが起きるまで統一教会問題/子供への宗教的虐待問題が放置されてきたのかという社会側の問題を無視できず、それが禍根というならまだわかります。第三世界のテロを見ても国は国民が等しく人として評価され安心安全に暮らせる場所でなければならない」と持論を展開した。

最後に、「今回の安倍元首相銃撃事件が犯罪であることは当然の前提です。それは誰しもがわかっています」と前置きしたうえで、「問題は、二度と、この種の事件を起こさせない、起きない社会とするために、私たちはその処方箋=答えを考え続けないといけません。その答えを社会学者としての古市さんから聞きたい」と訴えかけた。

関連する記事

ライター